エクセル在庫管理表の作り方|自動集計で資材管理・物品管理のシステム化

「Excel(エクセル)
そんな疑問を持つ方に向けて、
Excelのバージョン
本記事は、
環境によっては、
目次
在庫管理表のスタイルは、
① シンプル:現状把握に特化した「在庫一覧表(リスト) 型」
在庫一覧表(リスト)
- メリット : 作成が非常に簡単で、
現在の状況が一目でわかる。 - デメリット : 「いつ、
誰が、 何個入れたか」 という履歴が残らないため、 在庫ズレの原因を追えない。 - 向いているケース : 商品数が極めて少ない、
または「たまに在庫を確認するだけ」 でいい小規模な備品管理。
② 履歴重視:1商品ごとに動きを追う「単票(吊り下げ票) 型」
単票(吊り下げ票)
- メリット :特定の商品の動きが時系列で追いやすい。
- デメリット : 商品数が増えるとシート数が膨大になり、
全体像が見えにくくなる。 - 向いているケース : 商品数が少なく、
1点1点の動きを詳細に管理したい現場。
③ 全体の閲覧重視:一覧で全体の動きを俯瞰する「在庫移動表型」
在庫移動表型 は、
- メリット :1枚に収まるため全体を俯瞰しやすく、
「現場で印刷してチェックする」 「会議で配布する」 といった用途に最適。 - デメリット :日付が増えると横に長くなりすぎ、
数式の管理も複雑になる。 - 向いているケース :「今月1ヶ月の動きを1枚の紙に印刷して確認したい。
報告に使いたい。 」 といった、 切り出された期間での全体像の可視化に最適。

PC上で入力を完結させ、
「在庫一覧(マスタ)

2つのテーブルはそれぞれ別のシートに分割しても問題ありません。
ここでは、
準備:資材管理・物品管理の項目定義
システムを作る前に、
資材管理・商品管理に共通する基本項目は下記の5つです。
- 品番
- 商品名
- カテゴリ
- 保管場所
- 単位
「資材管理」
- 規格
- ロット番号
- リードタイム(発注から納品までの日数)
- 最低在庫数(発注点)
管理目的によって必要な項目は異なります。
| カテゴリ | 項目例 | 商品管理(販売用) | 資材・物品管理(社内・現場) |
|---|---|---|---|
| 基本 | 品番、 | 必須 | 必須 |
| 詳細 | 規格、 | 〇 | ◎(重要) |
| 補充 | リードタイム、 | ◎(業務継続に直結) | |
| 追跡 | 使用者、 | × | ◎(責任の明確化) |
| 品質 | ロット番号、 | 〇 | 〇(対象による) |
作成手順:3つのステップで構築
在庫一覧表(マスタ)
ここでは、
数式の自動拡張や書式の継承など、
在庫一覧表(マスタ)
入出庫履歴テーブルを作成する
「各商品が何個、
【テーブル名:T_入出庫】
| 日付 | 品番 | 商品名 | 単位 | 区分 | 増加数 | 減少数 | 担当者 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| (手入力) | (手入力) | =XLOOKUP([@品番], M_在庫[品番], M_在庫[商品名]) | =XLOOKUP([@品番], M_在庫[品番], M_在庫[単位]) | (手入力:入庫/出庫/繰越/棚卸調整など) | (手入力) | (手入力) | (手入力) | (手入力) |
※ M_在庫からデータを取得する項目(商品名など)
※ 「区分」
データの最初の行には期首在庫数(繰越残高)

現在庫数(集計値)
在庫一覧表(M_在庫)
M_在庫の現在庫数列に下記の数式を記入します(構造化参照の式を使用)
【テーブル名:M_在庫】
| … | 現在庫数 | 発注点 | 状態 |
|---|---|---|---|
| … | =SUMIFS(T_入出庫[増加数], T_入出庫[品番], [@品番]) -SUMIFS(T_入出庫[減少数], T_入出庫[品番], [@品番]) | (手入力) | =IF([@現在庫数]<=[@発注点], "要発注", "充足") |
※ 「状態」

【「現在庫数」
現在庫数 = 増加数合計(期首在庫を含む) - 減少数合計※ 期首在庫(繰越残高)
T_入出庫 に新しいデータを追記するたびに、

在庫一覧表と入出庫履歴は、
自動集計の仕組みを作ったら、
- 条件付き書式で在庫切れを自動アラート
- データの入力規則で入力を効率化
条件付き書式:在庫切れを自動アラート
条件付き書式 は、
下記は充足 / 要発注 のどちらかが表示される状態列(数式は前述)
データの入力規則:プルダウンで入力効率化
データの入力規則 は、
どれほど優れたExcel管理表を作っても、
ルール1. 入力タイミングの固定
入出庫があったら「その場ですぐ」
ルール2. 定期的な棚卸し
「帳簿上の現在庫数」
どれだけルールを徹底しても、
Excelには限界があり、
ここではExcelの3つの限界と、
Excelの3つの限界
-
1. データ量 :
商品数が100〜500種類を超えたり、数年分の履歴が蓄積されたりすると、 ファイルの動作が極端に重くなります。
Excelの実用的な限界は約10万行 と言われています。 -
2. 同時編集 :
Excelは原則として 「1ファイル1人作業」が前提 です。
複数拠点やチームでのリアルタイム共有・同時更新には向いていません。 -
3. ヒューマンエラー :
手入力が基本のため、入力ミスや数式の上書き破損が起こりやすい 構造です。
帳簿上の数字と実在庫が一致しない「在庫ズレ」が常態化しやすくなります。
その他のExcelの限界や詳細については、
移行を検討すべき「4つのタイミング」
以下の状況に1つでも当てはまるなら、
- 管理品目数 : 取り扱う商品が150点以上になった
- 作業時間 : 在庫管理に関する作業が週20時間を超えている
- 棚卸しの負担 : 月次の棚卸し作業に2日以上かかっている
- 拠点の分散 : 店舗と倉庫など、
複数拠点間でのリアルタイムな在庫共有が必要になった
この記事では、
- 在庫管理表の多くは「一覧型」
「単票型」 「移動表型」 の3つのいずれかに該当する。 - マスタ+入出庫履歴の分離構造にすると 簡単に自動集計システム が作れる。
Excelは「最初の一歩」
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