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【目的別】DX推進・IT活用事例31選!中小企業も学べる効率化と変革

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  • 「DXを進めたいが、何から始めればよいか分からない」
  • 「DXで何が変わるのか、イメージが湧かない」
  • 「他社がどのような課題を解決しているのか、具体的な事例を知りたい」

DX(デジタルトランスフォーメーション) を成功させるには、目的に応じた手法とITツールの選定が重要です。「業務効率化を目指すのか」「新しい価値を生み出したいのか」といった目的を整理せず、曖昧なままツールを導入しても業務が変わらず期待した成果につながらないケースは少なくありません。

本記事では、DXの基本的な考え方を整理したうえで、目的別の取り組み方と活用できるITツール、具体的なDXの事例を紹介します。それぞれの課題に近い取り組みを見つけ、DX推進の方向性を検討する際の参考にしてみてください。

目次

DXの基礎知識

「攻めのDX」「守りのDX」と「デジタイゼーション」「デジタライゼーション」「DX」の関係図

DXを進めるうえで、まず理解しておくべき基本的な考え方を整理します。

 

「守りのDX」と「攻めのDX」

DXは大きく「守りのDX」と「攻めのDX」の2つに分類できます。

  • 守りのDX:業務改善・効率化を目的としたデジタル活用
  • 攻めのDX:事業変革や新たな価値の創出を目的としたデジタル活用

この2つは独立したものではなく、「守りのDX」は「攻めのDX」の土台になります。

たとえば、業務改善によって顧客対応のスピードや精度が向上すれば、顧客体験(CX)の変革につながります。社内で業務改善を重ねていく中で蓄積されたノウハウやシステムを外部に提供すれば、新たな事業・サービスの創出にも発展させることが可能です。

業務基盤を整え、その上で競争力や企業価値の向上につなげていくことが、DXを段階的に進める基本方針となります。

 

デジタイゼーション・デジタライゼーション・DXの違い

DXと混同されやすい用語に、「デジタイゼーション」と「デジタライゼーション」があります。これらは同じ意味ではなく、デジタル活用が進む段階を表す言葉です。

以下の3段階で考えると、それぞれの違いを理解しやすくなります。

  1. デジタイゼーション:アナログ情報をデジタルデータへ変換する段階(例:紙の書類をスキャンしてPDF化する)
  2. デジタライゼーション:業務プロセスをデジタル化して効率化する段階(例:紙の申請書をワークフローシステムへ置き換える)
  3. DX:提供価値や収益モデル、組織のあり方まで変革する段階

デジタイゼーションとデジタライゼーションは、DXの前段階に位置します。「守りのDX」の大部分はこの2段階に該当し、DXの基盤となる取り組みに位置付けられます。ただし「効率化で終わるか、変革まで到達するか」がDXと呼べるかどうかを分けるポイントです。

業務効率化も次のように段階的に発展することで、より大きな変革につながります。

  • 部門単位の業務改善が全社標準へ広がる
  • 個別業務の効率化が業務プロセス全体の見直しにつながる
  • 社内改善の成果が顧客対応の品質やスピード向上につながる
  • 新たなサービスやビジネスモデルの創出につながる

目的別アプローチ|DXでできること・解決できる課題

「攻めのDX」「守りのDX」の8つのアプローチ

よくあるDXの目的ごとに、解決できる課題、代表的なアプローチ、活用されるツール、導入によるメリットを整理します。

DXを推進する際は、いきなりツールを選ぶのではなく「何を改善したいのか」「どのような価値を生み出したいのか」といった主な目的を整理することが重要です。ただし、DXの取り組みは1つの目的だけを達成するものではありません例えば、業務効率化のために導入した仕組みが、人手不足の解消や品質向上につながることもあります。また、社内の業務改善で蓄積したデータやノウハウが、顧客体験(CX)の向上や新たなサービス創出へ発展するケースも少なくありません。

吉峰
吉峰

本記事では「主目的」で分類していますが、実際には複数の目的を同時に達成する事例も多く紹介しています。

 

守1. 業務効率化・生産性向上

業務効率化・生産性向上を目的としたDXでは、日々発生するルーティンワークや手作業を見直し、業務プロセスの自動化・標準化によって作業時間や運用コストの削減を図ります。定型業務をデジタル化することで、従業員がより付加価値の高い業務に集中できる環境を整え、組織全体の生産性向上につなげることが可能です。

主な業務アプローチ主なツール事例
業務プロセスを自動化・省力化するRPA AIエージェント ERPハナマルキ
申請・承認業務を電子化・自動化するワークフローランサーズ
システム間のデータ連携・転記を自動化するiPaaS RPABrushup富士フイルムマニュファクチャリング
帳票・レポート・文書作成を自動化するBI RPA AIエージェント東テクF-LINE
問い合わせ対応を効率化・自動化するAIエージェント CRM ナレッジマネジメント佐川急便JR西日本カスタマーリレーション
紙・Excel業務をシステム化するノーコード ワークフロー ERP大英産業
情報共有・検索を効率化するナレッジマネジメント 文書管理システムアイリスオーヤマ
業務データを一元管理するERP CRM東京地下鉄

導入によるメリット

  • 作業時間や残業時間の削減
  • 人件費や運用コストの削減
  • 業務処理量の向上
  • 生産性向上による利益率改善
 

守2. 品質向上

業務品質の向上を目的としたDXでは、業務手順や判断基準のばらつきを抑え、データやプロセスの標準化によって安定した品質維持を目指します。手作業や担当者ごとの経験に依存している業務をデジタル化することで、入力ミスや対応品質のばらつきを削減し、継続的に一定水準の成果を提供できる体制を構築します。

主な業務アプローチ主なツール事例
業務プロセス・ルールを標準化するERP ワークフローランサーズサイキョウ・ファーマ
入力・照合・チェックを自動化するRPA ERP AIエージェント大手メディアサービス会社
マスタ・データを一元管理するERP三井倉庫SCS東京地下鉄
文書・ナレッジを標準化・共有するナレッジマネジメント 文書管理システムアイリスオーヤマ
品質状況を可視化・分析するBIKDDI三井倉庫SCS

導入によるメリット

  • ヒューマンエラーの削減
  • 業務品質の均一化
  • 品質管理状況の可視化
  • 顧客満足度や信頼性の向上
 

守3. 人手不足対策

人手不足への対応を目的としたDXでは、業務の自動化・標準化によって、限られた人員でも安定して業務を継続できる仕組みを構築します。人が担うべき業務とシステムで代替できる業務を整理し、定型作業の省力化や属人化の解消を進めることで、人材不足による業務負荷の増加を防ぎます。

主な業務アプローチ主なツール事例
定型業務を自動化するRPA AIエージェントハナマルキ
問い合わせ対応を自動化するAIチャットボット CRM ナレッジマネジメント佐川急便
業務を標準化し属人化を解消するナレッジマネジメント ワークフローアイリスオーヤマ
現場で業務を内製化・デジタル化するノーコード京セラ
リモート・少人数で運用できる仕組みを構築するノーコード クラウドERP芦原国際ホテル美松

導入によるメリット

  • 少人数でも業務を継続できる体制づくり
  • 属人化の解消
  • 教育・引き継ぎ負担の軽減
  • 人材不足への対応力向上
 

守4. データ可視化・分析

データの可視化・分析を通じた業務改善や意思決定の高度化を目的としたDXでは、社内に分散しているデータを統合・可視化し、業務状況の把握や迅速な判断につなげます。部門ごとに蓄積された情報を活用できる状態に整えることで、経験や勘に頼らないデータドリブンな業務運営を実現し、継続的な改善活動を支援します。

主な業務アプローチ主なツール事例
部門ごとに分散した業務データを一元管理ERP東京地下鉄
複数システムのデータを連携・統合iPaaSBrushup
業務状況やKPIをリアルタイムで把握BIKDDI
蓄積したデータを分析し、改善につなげるBI AIエージェントネクスティサントリー
社内ナレッジや業務情報を共有・活用ナレッジマネジメント 文書管理システムアイリスオーヤマ

導入によるメリット

  • データに基づく迅速な意思決定
  • 業務改善の高速化
  • 組織全体の生産性向上
 

攻1. 顧客体験(CX)の向上

顧客体験(CX)の向上を目的としたDXでは、デジタル技術を活用して顧客との接点やサービス提供方法を改善し、顧客満足度やロイヤルティの向上を図ります。顧客データを活用することで、一人ひとりのニーズに合わせた情報提供やサービス対応を実現し、継続的な関係構築につなげられます。

主な業務アプローチ主なツール事例
顧客からの問い合わせ対応を効率化CRM AIエージェント東京海上佐川急便
顧客ごとに最適な提案や情報提供を行うCRM AIエージェント三井住友トラストクラブ
顧客との接点や手続きをデジタル化ワークフロー ノーコード三菱地所
顧客対応の品質を標準化CRM ナレッジマネジメントホタルクス
顧客データを分析してサービス改善につなげるBI CRMJALカード

導入によるメリット

  • 顧客満足度やリピート率の向上
  • サービス品質の向上
  • 競合との差別化
 

攻2. 新規事業・新サービスの創出

新規事業や新サービスの創出を目的としたDXでは、デジタル技術やデータを活用し、新たな顧客価値や収益機会を生み出します。市場や顧客ニーズの変化を迅速に把握し、アイデア検証やサービス開発のスピードを高めることで、変化する環境に対応した事業展開を可能にします。

主な業務アプローチ主なツール事例
新しいサービスを素早く開発ノーコード三菱地所
アイデア検証やPoC(概念実証)を短期間で実施ノーコード
市場や顧客ニーズを分析して企画精度を高めるBI AIエージェント豊洲スマートシティ
外部サービスやデータと連携した新サービスを構築iPaaS ナレッジマネジメントクェスタ

導入によるメリット

  • 新規収益源の創出
  • 市場投入スピードの向上
  • 変化する顧客ニーズへの柔軟な対応
 

攻3. ビジネスモデルの変革

ビジネスモデルの変革を目的としたDXでは、デジタル技術を前提として、業務プロセスやサービス提供方法、収益構造そのものを見直します。部分的な業務改善にとどまらず、企業活動全体の仕組みを再設計することで、市場環境の変化に対応できる競争力の強化を実現します。

主な業務アプローチ主なツール事例
基幹業務や業務プロセスを抜本的に改善ERPプラスオートメーション
データを活用した経営判断を実現BIネクスティエレクトロニクス
社内データを統合し全社で活用ERP ノーコードネクスティエレクトロニクス
サービス提供プロセスをデジタル化・自動化ERP iPaaS ノーコード日総工産

導入によるメリット

  • 事業競争力の強化
  • 収益基盤の安定化
  • 企業価値の向上
 

攻4. データ・AIによる新たな価値創出

データやAIを活用した新たな価値創出を目的としたDXでは、蓄積されたデータから新しい知見やビジネス機会を発見し、企業の競争優位につなげます。AIによる分析や予測を活用することで、従来は得られなかった洞察を業務改善や新サービス開発に反映し、継続的な価値創出を実現します。

主な業務アプローチ主なツール事例
複数のデータを横断的に分析BI AIエージェントプラス
将来予測や需要予測の精度を高めるBI AIエージェントJALカード
データ分析から新しい施策や価値を生み出すBI AIエージェントJALカード
社内ナレッジやデータを新たな価値へ活用ナレッジマネジメント BIクェスタ
データを活用して継続的な業務改善を進めるBIサントリー

導入によるメリット

  • 高度な意思決定
  • 新規ビジネス機会の発見
  • AI・データを活用した継続的な企業成長

DX事例|企業ごとの取り組み

DX実例の一覧イメージ

実際にDXに取り組んだ企業31社の事例を紹介します。それぞれの目的・課題に近い事例を探し、どのように取り組み、何を達成したのかを確認してみてください。

吉峰
吉峰

実際のDX事例では、1つの取り組みが複数の成果につながるケースも多いです。 そのため、表では「主目的」に加えて、副次的に得られた効果を「関連目的」として整理しています。

主目的(課題)関連目的企業業界取り組み内容導入技術効果
業務効率化・生産性向上人手不足対策 品質向上ランサーズIT・Web承認申請を電子化し、クラウドERP基盤を構築。クラウドERP全体の業務時間を30%以上削減。マネージャーの業務時間を月70時間削減。
業務効率化・生産性向上人手不足対策エン・ジャパン人材ワークフローの電子化など、現場で600ものアプリを運用。ノーコード年間で2万6,000時間の業務削減を達成。
業務効率化・生産性向上大英産業不動産予約やアンケートを自動化し、紙資料を廃止。ノーコード年間1,200枚の紙資料をゼロにし、年間100時間の削減と40万円のコストカットを実現。
業務効率化・生産性向上人手不足対策ハナマルキ食品・飲料受注データ処理、売上速報の配信、入金情報登録などのシステム入力を自動化。RPA月140時間、導入半年で社員1人分の工数を削減。
業務効率化・生産性向上品質向上東テク商社・卸売全国拠点から回収したフォームのExcel集計業務を自動化。RPA丸1日かかっていた集計作業を1時間に短縮。
業務効率化・生産性向上人手不足対策F-LINE物流出荷データに基づいた帳票印刷やサイズ別集計作業を自動化。RPA年間6,132時間の業務削減を達成。
業務効率化・生産性向上顧客価値(CX)の変革佐川急便物流「SAGAWAチャット」を導入し、再配達依頼の受付業務を自動処理。AIエージェント再配達依頼の約65%を自動処理へ移行し、現場負荷を大幅軽減。
業務効率化・生産性向上品質向上JR西日本カスタマーリレーションズ鉄道・運輸問い合わせ内容の要約および回答メール作成の支援機能を導入。AIエージェント後処理時間を約50%削減。
業務効率化・生産性向上人手不足対策富士フイルムマニュファクチャリング製造毎月10時間以上かかっていた書類確認業務において、kintoneとAI-OCR、iPaaSを連携。ノーコード AI-OCR手作業を10時間から約25分に短縮。
品質向上業務効率化・生産性向上大手メディアサービス会社メディア記事校閲業務へAIエージェントを導入。AIエージェントミスを96%削減し、作業時間を約1/3に短縮。処理量を5倍に拡大。
品質向上業務効率化・生産性向上サイキョウ・ファーマ医薬品・卸売受注から仕入までのフローをアプリ化し、事務作業を自動化。ノーコード年間2,750時間の削減、入力ミスの防止を実現。
品質向上データ可視化・分析三井倉庫サプライチェーンソリューション物流事故・ヒヤリハット情報をDB化し、一元管理。ワークフロー対策検討を迅速化し、事故の未然防止体制を強化。
人手不足対策業務効率化・生産性向上 品質向上アイリスオーヤマ製造営業資料やマニュアルを一元管理し、全文検索環境を構築。ナレッジマネジメント新入社員の成長スピードが向上し、質問量が半減。
人手不足対策業務効率化・生産性向上京セラ製造現場主導で約600個のアプリを作成。ノーコードIT専門部隊に頼らず、DX人材を200名超創出。
データ可視化・分析業務効率化・生産性向上 品質向上KDDI通信通信品質や基地局コスト、不具合調査情報を一元可視化。BI不具合調査の準備時間を1人あたり年間192時間削減。
データ可視化・分析業務効率化・生産性向上ネクスティ商社・卸売経営数値や人事データを可視化し、セルフ分析を可能に。BI経営分析や社内DXを推進するための意思決定基盤として定着。
データ可視化・分析業務効率化・生産性向上東京地下鉄鉄道・運輸設備点検・補修の記録管理をExcelから移行し、データを一元化。ノーコードデータの集計・参照が容易になり、作業時間を半減。
顧客価値(CX)の変革業務効率化・生産性向上 データ可視化・分析三井住友トラストクラブ金融Salesforceを基盤に顧客ごとに最適化されたコミュニケーションを強化。CRMエグゼクティブダイニングの予約数が15%増加。
顧客価値(CX)の変革業務効率化・生産性向上 人手不足対策芦原国際ホテル美松観光・宿泊宿泊履歴や要望の自然言語検索・多言語対応を実現。AIエージェント外国人スタッフの早期戦力化の実現と、きめ細かな顧客対応の両立。
顧客価値(CX)の変革業務効率化・生産性向上 データ可視化・分析星野リゾート観光・宿泊全社で4,500ものアプリを作成し、現場課題を即座に共有・改善。ノーコード現場主導の改善を通じた、サービス品質と顧客満足度の維持・向上。
顧客価値(CX)の変革業務効率化・生産性向上ホタルクス製造社内FAQやマニュアル、物流資料を在宅でも参照可能な形式で集約。ナレッジマネジメント電話保留時間を3分から1分へ短縮。応答率が10%向上。
顧客価値(CX)の変革品質向上東京海上日動火災保険保険通話のテキスト化、内容の自動認識、リアルタイム回答案提示の基盤を稼働。AIエージェント顧客向け応対時間を年間約58,000時間(最大30%)削減。
新たな事業・サービス顧客価値(CX)の変革 データを活用した価値創出三菱地所不動産対話型観光案内サービス「丸の内AIコンシェルジュ」を構築。AIエージェント来街者の利便性向上や回遊促進につながる新たな顧客接点を創出。
新たな事業・サービス顧客価値(CX)の変革 データを活用した価値創出豊洲スマートシティ推進協議会不動産生成AIを用いて、特定ペルソナに最適化された広告を自動生成。AIエージェントターゲットに刺さるメッセージを迅速に発信する、新しい形態のエリアプロモーションを確立。
新たな事業・サービス業務効率化・生産性向上 人手不足対策 顧客価値(CX)の変革クェスタIT・Web自社ノウハウを蓄積したナレッジを、外部の販売代理店に開放。ナレッジマネジメント販売代理店向けにナレッジを外部共有し、教育工数を削減。
ビジネスモデル変革業務効率化・生産性向上 品質向上 データ可視化・分析プラスオートメーション物流・ITサブスク型ビジネス「RaaS」を支える経営・請求基盤を構築。クラウドERP従来の「モノの販売」から「サービスの提供」へシフト。コストを1/4に削減。
ビジネスモデル変革業務効率化・生産性向上 人手不足対策 顧客価値(CX)の変革日総工産人材24時間365日、応募から面接設定までを自動完結させるプラットフォームを展開。AIエージェント応募数が3倍に増加するなど、サービス提供のあり方を刷新。
ビジネスモデル変革業務効率化・生産性向上 品質向上 データ可視化・分析BrushupIT・WebSaaS成長に不可欠なソフトウェア原価計算をシステム化。クラウドERP表計算の限界を突破し、IPOを見据えた経営体制への変革を図る。
データを活用した価値創出顧客価値(CX)の変革JALカード金融AIバーチャル顧客同士のシミュレーションにより、インサイトを抽出。AIエージェント知見を施策に活かすことで、購買率を約3%向上。
データを活用した価値創出業務効率化・生産性向上サントリーホールディングス食品・飲料50部署にBIを展開し、データ活用を定着させる文化を醸成。BI各部門で売上向上や生産性向上につながる独自の活用事例が続出。
データを活用した価値創出業務効率化・生産性向上 顧客価値(CX)の変革プラス商社・卸売BIと地図分析を組み合わせた、データに基づく戦略的な営業を展開。BI会議準備時間を50%削減し、採用チェーンの売上を65%伸長。

まとめ|目的に合ったDX施策を選び、段階的に推進しよう

本記事では、DX推進の基本的な考え方から目的別の取り組み方、企業の活用事例までを紹介しました。DXを成功させるためには、単にツールを導入するのではなく、「何を改善したいのか」「どのような価値を生み出したいのか」といった目的を整理したうえで、自社に適した施策を選ぶことが重要です。

【DX推進のポイント】

  1. 目的を明確にする: 最初は「最も解決したい課題」を軸に取り組みを検討しましょう。そこから、DXは1つの施策で業務効率化・品質向上・人手不足対策・顧客価値向上など、複数の成果につながることも少なくありません。
  2. 課題に合った手法を選ぶ:業務効率化にはRPAやERP、データ可視化・分析にはBI、顧客価値向上にはCRMやAI活用など、目的によって適したツールやアプローチは異なります。
  3. 小さな改善から段階的に進める:まずは既存業務のデジタル化や効率化から始め、蓄積したデータやノウハウを活用して、事業変革や新たな価値創出につなげていくことが重要です。
吉峰
吉峰

DXは大規模なシステム刷新だけを指すものではありません。日々の業務課題を整理し、適切なデジタル技術を活用することが、DX推進の第一歩になります。自社でどの領域から取り組むべきか迷う場合は、まず現在の業務課題を整理し、改善したい対象に合ったツールや手法を比較検討してみてください。

DXで取り組みたい方向性が見えてきたら、次は「どの種類のツールを選ぶか」を整理しましょう。例えば以下のように、目的によって最適なツールカテゴリは異なります。

  • 業務効率化 → RPA・ERP・ワークフロー
  • データ可視化・分析 → BI・データベース
  • 営業DX → CRM・SFA
  • 情報共有 → ナレッジ管理・グループウェア

ツールカテゴリごとの特徴や選び方は、以下の記事で詳しく解説しています。
» 仕事効率化・生産性向上のための業務改善ツール【分類一覧】

導入するツールが決まったら、次は現状分析・要件定義・ツール選定・本番運用まで、どのような手順で進めるかを整理しましょう。
» システム導入の流れ|失敗を防ぐ9ステップとプロジェクトの進め方