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エクセルと比較!データベースソフトおすすめ【DB製品の比較一覧】

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  • 「Excelよりも効率的にデータを蓄積・管理できるシステムを導入したい」
  • 「データベース管理システムにはどんな種類があり、どう選べばいいかわからない」

業務規模に適したデータベースへ移行することで、データが壊れるリスクを防ぎ、データ活用を促進できます。本記事では、3カテゴリ(4分類)の機能差と、移行を検討すべき適切なタイミングを解説します。

データベース移行・導入を検討すべきタイミング

 

Excelでは難しいこと・弱い点

Excelでのデータ管理に限界を感じるのは、次の6つの場面です。

  • ① 複数人での同時編集複数人が同じファイルを開くと「読み取り専用」の競合 が起きます。複数人が同時に保存した場合、どちらかの変更が上書きされてデータが消える事故が多発します。
  • ② 大量データの処理 : データ件数が数万件から数十万件に達すると、ファイルの起動、ソート、フィルタ、VLOOKUP関数の実行時に フリーズや著しい速度低下 が起きます。
  • ③ 複数テーブル間の複雑な連携 : 顧客名簿、売上履歴、商品マスターなどを別ファイル・別シート間でVLOOKUP関数を使って複雑に紐付けている場合、列の挿入や保存場所の変更をきっかけに 数式エラー(#REF!など)が多発 します。
  • ④ 入力データの品質維持 : 同じ組織名でも「(株)」「株式会社」の表記ゆれや、スペースの有無の混在が起きます。この状態では、SUMIFSやCOUNTIFSなどの 集計関数が正確に機能しません
  • ⑤ データの変更履歴・監査 : データを誰がいつどの値から書き換えたかを 自動記録する仕組みがない ため、誤削除や改ざんが起きた際の追跡ができません。
  • ⑥ ワークフローの自動化 : データの登録・更新に連動した承認手続き(金額条件に応じた自動ルート分岐など)を、Excelの標準機能で システム化することはできません
 

移行先の選び方

上記6つの課題を踏まえ、まず自分の状況に合ったカテゴリを選びます。

  • 使用者が一人または少人数で、データを整理して再利用しやすい形で蓄積していきたい → ファイル型RDB (Accessなど)
  • 複数人でデータを共有・運用したい → ノーコードWebDB (kintoneなど)
  • 属人化の解消やワークフローの自動化を実現したい → ノーコードWebDB(kintoneなど)
  • サーバーやUIを自分で用意して、自由にシステムを構築したい(開発者向け)サーバー型RDB (MySQL、PostgreSQLなど)

補足:テーブルの管理項目が未確定で、今後変化する可能性が高い場合

は、ノーコードWebDBか、ファイル型RDBのAccessがおすすめです。定義が固まる前から導入しやすい柔軟性があります。

4カテゴリ・主要ツールの比較マトリックス

データ管理システムは、「データの保存場所」と「操作方法」によって次の4つに分類できます。

データ管理タイプ📁 ファイル型🖥️ サーバー型
① スプレッドシートExcel ・Googleスプレッドシート
② ノーコードWebDB (非エンジニア向け)kintone ・Platio
③ RDB (開発者向け)Access ・SQLiteMySQL ・PostgreSQL・Microsoft SQL Server

※ Googleスプレッドシートはクラウドストレージ上のファイルとして「ファイル型」に分類しています。

 

機能比較一覧表

評価軸スプレッドシートノーコードWebDBファイル型RDBサーバー型RDB
具体ツールExcel、Googleスプレッドシートkintone、楽々Webデータベース、JUST.DB などAccess、SQLiteMySQL、PostgreSQL、SQL Server、Oracle Database など
① データ管理タイプファイル型サーバー型(専用クラウド)ファイル型サーバー型(自社/クラウド)
② データ容量Excel:1シート最大1,048,576行
Googleスプシ:1ファイル合計1,000万セル上限
数百万〜数千万レコード(ツール依存)Access:1ファイル最大2GB
SQLite:1ファイル最大140TB(理論値)
数億〜数十億レコード程度(ツール・物理ストレージ容量に依存)
③ 整合性の維持 :簡易的な型制限のみ(「データの入力規則」機能) :システムによる型制限可能 :システムによる型制限可能(SQLiteの標準は制限が緩い)最高 :システムによる型制限、キー制約、ACID特性など
④ 同時利用/Web/クラウド対応△〜○ :数人での同時編集可能。モバイルはやや使いづらい(クラウドストレージ利用時) :ブラウザ経由でリアルタイム同時アクセス可。排他制御(ロック)✕〜△ :Access は数人まで同時編集可。SQLite は複数人での同時書き込み不可 :数千人以上の同時接続可。排他制御(ロック)
⑤ セキュリティ・信頼性・復旧低〜中 :ファイル単位のアクセス制限のみ。クラウドストレージ利用時は履歴の自動保存・復元可能 :組織/ユーザー等の細かな権限制御可。履歴の自動保存・復元可能低〜中 :Access はファイル単位 of アクセス制限のみ。SQLite は OS 機能・ライブラリ・独自プログラムで対応。履歴の自動保存・復元機能なし最高 :ユーザー権限、IP 制限、通信暗号化に対応。トランザクション、監査ログ、バックアップ・復旧機能あり
⑥ 付属UI○〜◎ :データ基本操作画面、簡易計算、ピボット、グラフ機能 :データ基本操作画面、入力フォーム、簡易計算✕〜◎ :Access はデータ基本操作画面、入力フォーム、レポートあり。SQLite は標準 UI なし(開発者用 GUI ツールあり) :標準 UI なし(開発前提。開発者用 GUI ツールあり)
⑦ ワークフロー構築/自動化△〜○ :Excel はマクロ/VBA 必須。Google は Google Apps Script 必須 :ノー/ローコードで構築可✕〜○ :Access は VBA マクロ必須。SQLite は不可 :ストアドプロシージャ、ジョブスケジューラで自動化可能

目的・用途別おすすめデータベース

 

1. ノーコードWebDB(kintone・楽々Webデータベース・JUST.DB など)

クラウド上のサーバーにデータ、入力画面(UI)処理プログラムをまとめて管理する「Web型」のデータベースシステムです。ローカルPCへのインストールは不要で、Webブラウザからアクセスして使います。

特徴

  • データを一元管理 : クラウド上の1箇所にデータが一括管理されます。 ファイルが社内のあちこちに散らばる状態を防ぎます
  • 同時編集に強い : 複数人によるリアルタイム同時アクセスに対応しています。システム側で自動的に排他制御(ロック)が行われるため、 データの上書き消失や衝突が起きません
  • 手軽に導入できる環境構築の手間がほとんどいらずUIも標準搭載です。データベースとしての機能だけでなく、ワークフロー(承認手続きや自動ルート分岐)もノーコード/ローコードで構築できます。

おすすめの用途・目的

  • Excel業務をWeb化し、社内で データを共有・同時編集したい場合
  • データの登録・更新に連動したワークフローを、 プログラミングなしで実装したい場合

使い始めに必要な作業

サービスの契約と基本設定のみです。

技術仕様

項目内容
① データ管理タイプクラウド型(提供ベンダーのサーバー環境)データ・UI・プログラムが一箇所に集約される
② データ容量上限契約プランに依存
③ 整合性の維持フィールド型(数値、日付、ルックアップ等)の厳格な定義によるデータ型制約。ルックアップとはマスターに登録されている値のみを引用する機能
④ 同時利用/Web/クラウド対応◎対応。ブラウザ経由でのリアルタイム同時アクセスに対応。複数ユーザーの同時編集時も排他制御(ロック)でデータ衝突を防止
⑤ セキュリティ・信頼性・復旧高。組織・グループ・ユーザー・アプリ・行・列単位でのアクセス権限制御可能(ツール依存)自動バックアップ機能が標準実装
⑥ 付属UI◎対応。データ一覧画面(CRUD画面)が標準搭載。パーツをドラッグ&ドロップで配置するだけで、独自の入力画面を作成できる
⑦ ワークフロー構築/自動化◎対応。承認手続きや金額条件に応じた自動ルート分岐などをノーコード/ローコードで実装可能。ただし、細かなカスタムロジックが必要な場合は対応できないことがある
 

2. ファイル型RDB

単一のディスクファイルとしてデータを保持・管理するリレーショナルデータベースです。基本UI(データの操作画面)を標準搭載するAccessと、UIは持たないがSQL標準仕様に近い SQLite が代表的です。

2-1. Access

特徴

入力画面(UI)が標準搭載

データの基本操作画面だけでなく、入力フォームや帳票出力(レポート)の作成機能が最初から組み込まれたオールインワン仕様です。Excelとのデータ連携も強く、既存のExcelファイルをインポートして使えます。

少人数なら同時編集できる

共有設定を行うことで、同一ネットワーク内の数人程度であれば、同じデータベースに対して同時にアクセスして編集できます。

おすすめの用途・目的

環境構築の手間を最小限にしながら、Excelよりも厳密なデータ管理と少人数での同時編集を実現したい場合に向いています。

使い始めに必要な作業

Office未導入の場合はパッケージ購入またはMicrosoft 365の契約が必要です。すでにOfficeを導入済みであれば、追加費用なしで使い始められます。

技術仕様
項目内容
① データ管理タイプファイル型。ローカルPC・共有フォルダ・クラウドストレージ上の単一ディスクファイルとしてデータを保持。UI(フロントエンドファイル)とデータ(バックエンドファイル)を分離して運用することも可能
② データ容量上限1ファイルあたり2GB
③ 整合性の維持SQLに準拠したデータ型定義、主キーの設定、外部キーによる参照整合性制約の定義が可能
④ 同時利用/Web/クラウド対応✕〜△。Webブラウザ・スマホ・タブレットからの直接アクセスは基本仕様として不可。少人数なら共有フォルダ経由で同時編集可能。多人数の場合はファイルの破損・読み取り専用の競合が発生するリスクあり
⑤ セキュリティ・信頼性・復旧低〜中。ファイルパスワードによる保護、およびユーザー・オブジェクト権限制御(旧機能)が可能。データ操作履歴の自動保存・復元機能、自動バックアップ機能はなし
⑥ 付属UI◎対応。テーブル、クエリ、フォーム(入力UI)レポート(印刷UI)が1つのソフトに組み込まれており、デザインビューから独自の入力フォームやボタンを設計できる
⑦ ワークフロー構築/自動化△対応。標準機能としての自動ワークフロー分岐はなく、マクロ/VBAを用いたプログラム開発が必須

2-2. SQLite

特徴

軽量な組み込み型構成

サーバーが不要で、単一ファイルとして動作します。PythonなどのプログラムにSQLiteのライブラリを組み込んで使う構造です。SQLなど、一般的なサーバー型RDBの仕様に近い操作ができます。

入力画面(UI)は非搭載

標準のデータ入力・編集画面を持ちません。データ操作やメンテナンスには外部の開発者用ツールや自作プログラムが別途必要です。

同時書き込みに制限あり

複数人での同時書き込みは基本的にできません。同時書き込みを行おうとすると、ファイル全体がロックされて処理が制限されます。

おすすめの用途・目的

サーバーの構築が不要 で、ローカルアプリやシステム用の組み込みデータベースが必要な場合に向いています。

使い始めに必要な作業

ダウンロードと基本設定(無料)管理用GUIが必要な場合は「DB Browser for SQLite」などのツールを別途導入します。アプリのUIが必要な場合は、別途フロントエンドの開発・導入が必要です。

技術仕様
項目内容
① データ管理タイプファイル型。ローカルPC・共有フォルダ・クラウドストレージ上の単一ディスクファイルとしてデータを保持
② データ容量上限物理的には大容量レコードの保持が可能(OSのファイルシステム仕様の制限に依存)
③ 整合性の維持SQLに準拠したデータ型定義、主キー(Primary Key)の設定、外部キーによる参照整合性制約の定義が可能。デフォルトのデータ型の厳格性は低く(型アフィニティ仕様)外部キー制約を有効化するには別途設定が必要
④ 同時利用/Web/クラウド対応✕〜△。Webブラウザ・スマホ・タブレットからの直接アクセスは基本仕様として不可。共有フォルダ経由でも同時編集は基本的に不可(ファイル全体がロックされる)
⑤ セキュリティ・信頼性・復旧低〜中。データの保護はOSの機能・拡張機能・独自プログラムの設計で対応可能。データ操作履歴の自動保存・復元機能、自動バックアップ機能はなし
⑥ 付属UI✕非対応。データ入力画面やフォームを構築する機能はなし。開発者用の管理ツール(DB Browser for SQLite など)を使えば、マウス操作だけでテーブル構造の作成・修正やSQLコマンドの自動生成が可能。アプリのUIはJava・Python・PHPなどで別途開発が前提
⑦ ワークフロー構築/自動化✕非対応。ワークフロー等の処理ロジックや自動化機能を持たない。連携する外部プログラム(Python・Javaなど)側でコードを記述して実装する必要がある
 

3. サーバー型RDB(MySQL・PostgreSQL・SQL Server・Oracle Database など)

ネットワーク(LAN/クラウド)上の専用サーバーで、データ管理用のプロセスを常時稼働させるシステムです。データの保管に完全特化しており、入力画面(UI)は付属しません。

特徴

圧倒的な容量と処理速度

ストレージ容量が許す限り、数百万〜数億件以上の膨大なデータを格納できます。インデックスを設定することで 高速検索も実現 します。

高度な同時接続と排他制御

数千人規模の同時アクセスを想定 して設計されています。行単位の高度なロック機能やトランザクション処理により、複数人が同時に書き込む場合でもデータの衝突や矛盾を防ぎます。

外部システムとの柔軟な連携

データ操作画面を持たないバックエンド専用の仕組みです。標準SQLを介して、Java・Python・PHPなどで開発されたWebアプリや基幹システムと連携できます。

おすすめの用途・目的

Webアプリケーションや社内の大規模な基幹システムの構築、または数百万〜数億件以上の大量データを 高度な整合性を保ったまま処理したい場合 に向いています。

使い始めに必要な作業

サーバーの用意、ダウンロードと基本設定(基本無料)UIやアプリが必要な場合は別途開発・導入・連携が必要です。CLIのみで操作する場合はUI開発は不要です。

技術仕様

項目内容
① データ管理タイプサーバー型。オンプレミス(社内)サーバー、またはクラウド環境(AWS・Azure など)のデータベースサーバー上にデータを保持
② データ容量上限数百万件〜数億件以上のレコードを物理的に保持・高速処理可能(HDD・クラウドなどのストレージ容量に依存)
③ 整合性の維持SQLに準拠したデータ型定義、主キー(Primary Key)の設定、外部キーによる参照整合性制約の定義が可能
④ 同時利用/Web/クラウド対応◎対応。数千人以上の同時接続に対応。行・レコード単位の排他制御(共有ロック・排他ロック)により、同時編集時もデータ破損を防ぐ
⑤ セキュリティ・信頼性・復旧最高。システムレイヤーでユーザー権限管理、IPアドレス制限、通信データの暗号化に対応。堅牢なデータ保護、クラッシュリカバリ、定期自動バックアップ、レプリケーション(冗長化)などの機能を網羅
⑥ 付属UI✕非対応。データ入力画面やフォームを構築する機能はなし。開発者用の管理ツールを使えば、マウス操作だけでテーブル構造の作成・修正やSQLコマンドの自動生成が可能。システム開発にあたっては、Java・Python・PHPなどを使ったフロントエンドの開発・接続が前提
⑦ ワークフロー構築/自動化○一部対応。一連の処理を自動実行する「ストアドプロシージャ」「ジョブスケジューラ(トリガー)の機能あり。承認ルート分岐などのワークフロー設定機能はなく、別途アプリ/UIを開発して連携することが前提

まとめ

DBMSには3カテゴリ(4分類)あります。

  • ノーコードWebDB :社内で同時編集し、プログラミングなしで承認ワークフローも自動化したい場合に選ぶ。
  • Access(ファイル型) :少人数で環境構築の手間をかけず、見やすい入力フォームや帳票も一元管理したい場合に選ぶ。
  • SQLite(ファイル型) :サーバー構築を省き、ローカルアプリ用の組み込みデータベースを無料(SQL準拠)で使いたい場合に選ぶ。
  • サーバー型RDB :数百万件以上の大量データを格納し、本格的なWebアプリや基幹システムを独自開発したい場合に選ぶ。

選択の判断基準 :個人・小規模のデータ管理ならExcelで十分です。規模・同時利用・自動化のニーズが高まってきた段階で、上記4カテゴリから自分の目的に合ったものを選びます。

個人使用・小規模なデータを扱うだけならExcelが便利です。Excelを使ったデータ管理と活用方法のまとめは、ピラー記事を参照してください。