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エクセル業務効率化の完全ガイド|仕事を時短するExcel活用ロードマップ

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  • 「業務効率化に役立つExcel機能や連携ツール、代替ツールを知りたい」
  • 「どこまで業務に使えるのかExcelの限界を知りたい。
  • 「Excelの限界を超え、DXを目指す場合の方針が知りたい。

このような悩みはありませんか?実は、Excel(エクセル)機能をどれだけ覚えても、業務によっては効率化に限界があります。なぜなら、求めている機能がExcelの苦手領域に属するものである場合、Excelを極めても実装できない(または制限がある、システムが非常に複雑になる)ためです。

吉峰
吉峰

私は10年以上にわたりExcelを使ってきました。ビジネスの現場でも日常的にExcelを活用し、VBAはもちろん、他のプログラミング言語を使った自動化にも取り組んできました。

その過程で、「Excelでどこまでできるのか」「どこからが実装困難なのか」をさまざまな形で試してきました。そうした経験をもとに、業務で役立つ知識やノウハウを、自分なりにわかりやすく整理して発信していきたいと考えています。

この記事では、Excel業務を効率化するための手順と方法について書いています。最初に、業務効率化をするときに「まずExcelの機能をマスターすべきなのか」「別のツールを導入すべきなのか」「Excelから乗り換えるべきなのか」がわかり、次に、それぞれに応じた効率化の方法がわかります。

結論は、まずExcelの得意領域と苦手領域を把握することです。それだけで効率化の施策を間違えるリスクが激減します。

エクセル効率化とは

Excel(エクセル)効率化とは、エクセルの作業時間を短く(時短)する、または単位時間当たりの成果を上げて生産性を高めることです。

具体的な例として、以下のような方法があります。

  • 作業のスピード、操作を速める。
  • 後戻りを減らす。設定が壊れないように、再設定が必要にならないようにする。
  • 自動化、システム化し、無駄な作業、繰り返し作業を減らす。
  • 他のシステム・データと連携し自動化の幅を広げる。コピペをなくす。
 

エクセル業務でよくある課題

Excelを使った業務でよくみられる非効率な状態としては、以下のようなものがあります。それぞれ対策案(効率化方法の例)と、Excelの得意領域と苦手領域のどちらに該当するかを示しています。

  • 毎回同じ加工・集計を手作業(特定のセルをコピペ→個別に計算など)で行っている
    • 対策案:(得意領域)関数、Power Query、マクロ/VBAで自動化
  • データを追加するたびに、数式の修正をしている
    • 対策案:(得意領域)テーブルの使用
  • 項目の中に数値形式と文字列形式が混在している
    • 対策案:(得意領域)データの入力規則の使用
  • 手作業でのブック間のコピペ・転記を繰り返している
    • 対策案:(苦手領域)Power Queryで外部データインポート
  • 同じデータを複数のブックに保存している
    • 対策案:(苦手領域)DB構築(データの一元管理)
  • 同じファイルを複数人で同時に編集できず、他の人が閉じるまで作業が進まない
    • 対策案:(苦手領域)Web版Excelの使用

非効率な状態が発生する原因としては、以下があります。まずは Excelの苦手領域が何なのかを知ること が重要です。

  • Excel機能を十分に知らない
  • 設計(シート構成・データ構造)が整理されていない
  • 自動化できる作業を手作業で行っている
  • Excelの苦手領域の弱点を無理にExcelで解決している
 

ロードマップ:エクセル効率化には2つの領域がある

Excelには、苦手な領域得意な領域 の2つが存在します。

効率化のために行いたい内容が、得意領域に該当するか、苦手領域に該当するかによって、それぞれ施策が異なります。苦手領域の場合は、活Excelか脱Excelを選択して進めることになります。

Excel効率化のロードマップ
 

DXを進めるには:活Excel / 脱Excelの選択

Excelの苦手領域で効率化を進めることは、多くの場合、DXを推進することに繋がります。

DXとは

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは
「データとデジタル技術を活用した経営変革の取り組み」のことです。
定義は
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
とされています(経産省『デジタルガバナンス・コード3.0 ~DX経営による企業価値向上に向けて~』より)
単なるIT化、デジタル化(紙から電子データへ)ではありません。

苦手領域では「Excelの苦手に対処すること」が大きな方針です。具体的には、以下を強化することになります。

  • 大規模/高度なデータ処理
  • ファイル/データソース間の連携・統合
  • ツール間/API連携
  • 複数人使用(共有)
  • Web/クラウド連携

これらは「DXのために求められる要素」でもあります。活Excelと脱Excelの選択に関わらず、苦手領域で効率化を進めると、DXにつながっていきます。

エクセルの弱点・限界|「アプリ」と「カスタマイズ」の2つに分類できる

Excelの弱点・デメリットには、アプリ 起因のもの」と「 カスタマイズ 起因のもの」の2種類が存在します。効率化を進める場合には、まず「 アプリ 起因の弱点」に着目することが重要です。

Excelの弱点

アプリ 起因の弱点」は、Excelというツール(ソフトウェア)の機能・仕様による制限からきています。カスタマイズ 起因の弱点」は、独自にカスタマイズを行うことによって生じる課題で、Excelのみに限らず発生する可能性があるものです。

 

アプリ起因:エクセルには得意領域と苦手領域がある

Excelの得意領域と苦手領域

アプリ 起因の弱点」に着目すると、Excelの「得意領域」と「苦手領域」が見えてきます。

結論を言うと、Excelの得意領域とは、以下のすべてを満たす場合のことで、それ以外の場合が苦手領域と言えます。

【Excelの得意領域】

  • データ処理が小規模/単純
  • 1ブックで完結
  • Excelのみで完結
  • 個人使用
  • ローカルPC動作(オフライン)

小規模・単純なローカル作業

つまり、Excelは Excel単体で完結する小規模作業 に特化したツールとして作られているというわけです。

業務効率化を進めるとき、得意領域の範囲内であれば「Excel機能を使い倒す」苦手領域の範囲内であれば「苦手な機能をどうにかして実装する」という異なるアプローチが必要になります。

※ Web版Excelは別ツールとする

ここでは、デスクトップ版Excel(オフライン使用)を前提としています。
Web版Excel(Excel for the web / Excel Online)は、仕様や機能が一部異なるため、別ツールとして扱います(後ほど登場)

 

カスタマイズ起因:複雑化で属人化と開発コスト発生

Excelを使用するデメリットとして「属人化リスク」がよく挙げられますが、これはカスタマイズすることによって発生する問題です(自作性の高いツール全般に共通して発生し、Excel固有のものではありません)独自に計算処理やカスタムロジックを組み、カスタマイズの要素が大きくなるほど、システムが複雑化します。システムの複雑化が進んだ結果として、属人化を含む、以下のような課題が生じるわけです。

  • ブラックボックス化・属人化リスク
    • 作成者にしか触れず、他の人では使うことができない状態(ブラックボックス)になるリスクが高まる。共有して使用する場合だけでなく個人利用の場合であっても、部署移動や転職などで引継ぎが必要な場合に問題となる。
  • 運用・保守の負担
    • 自作システムを開発するコストが発生する。
    • 設計から開発、設定などの構築時間が必要になるだけでなく、不具合対応や改良の維持管理コストも発生する。
    • 使用するツールに応じた学習コストも同時に発生する。
  • 不具合・計算ミスのリスク
    • ロジックの不備やバグ発生のリスクがある。
    • 用途によっては、法に抵触するリスクも生じる。

Excelでは、関数、Power Query、VBAを使ってカスタムロジックを組むことが多いですが、処理の内容が複雑になると、どの機能を使ったとしてもこのような課題が発生します。Excelと連携ツールを組み合わせる場合でも、接続点が増えたり設定が複雑化したりすると発生します。つまり「カスタマイズ 起因のExcelの課題」は、効率化を進める上で得意領域か苦手領域かに関わらず生じうる問題です。

属人化対策

属人化のリスクを低くする方法としては、以下があります。

  • ノーコード/ローコードツールを使用する
  • コメントアウトやドキュメント類を充実させる
  • 作成を外部に依頼する

得意領域の効率化方法|エクセル機能の活用・設計の工夫

Excelの得意領域の効率化方法

Excelの得意領域(小規模/単純なデータ処理、1ブックで完結、Excelのみで完結、個人使用、ローカルPC動作)の範囲では、Excel機能を活用したり、設計を工夫したりすることで効率化を図ります。具体的な方法は下記の通りです。

【効率化方法】

  1. 標準機能を活用する
    • Excel標準機能を使い、無駄な手作業の削減や操作スピード向上を図る
    • 例)テーブル機能を使い、データ追加・移動時に数式を修正不要にする。
    • 例)ショートカットキーを使い、セル選択・移動・入力の操作スピードを上げる
  2. 計算処理・ロジックを組む
    • 応用範囲の広いExcel標準機能(関数、Power Queryマクロ/VBA)を使い、計算・出力処理を自動化する 。ただし、システムの複雑化(カスタマイズ起因の弱点)に注意が必要。
    • 例)IFS関数やXLOOKUP関数を使い、複雑な条件分岐やマスタ参照を自動化する。
    • 例)Power Queryを使い、マスタテーブルと履歴テーブルを結合して1つのテーブルを出力する。
    • 例)VBAを使い、リストに従ってファイルを自動的に出力する。
  3. ブック/シート/テーブルの構成・設計を工夫する
    • 独自の計算処理・ロジックを組む時に、構成や設計を工夫することで、記述したコードが見やすくなり、メンテナンス性・再利用性を向上させたり、使用時に間違ってロジックが破壊されるのを防いだりできる。開発・解読・メンテナンス時間の短縮になるだけでなく、システムの複雑化の対策にもなる。
    • 例)使用者が値を直接入力する欄と、途中計算する欄を分離する。
    • 例)構造化参照(テーブル参照)を使い、数式が壊れにくいようにする。
 

効率化に役立つエクセル機能一覧

1. 基本機能

セルの操作やデータの表現など、Excelの土台となる要素です。

名称できること
数式(参照、文字列/数値/論理)データの再利用。計算処理の実行。
書式セルに視覚情報の設定(見やすくする)
オブジェクト(図、グラフ)視覚的に理解を助ける。

2. 特定の用途に特化した機能

特定の目的のために設計された、Excelに備わっている便利なツール群です。

名称できること
ショートカット操作速度の向上。
テーブルデータ追加・移動時の自動調整。
条件付き書式視覚情報設定の自動化。
入力規則データ整合性の向上。プルダウンメニューからの入力。
名前の定義構造化参照(テーブル参照)の使用範囲の拡張。
保護、パスワード設定関数・ロジック破壊の防止。
フォームコントロールチェックボックス等の設置によるデータ記入方法の明確化。
ピボットテーブル動的・多角的な分析。
ハイパーリンク目的の場所(ファイル内・外)へのジャンプ。
テンプレート定型ブックの再利用。

3. カスタマイズ性が高い・応用範囲が広い機能

ユーザーがロジックを組み上げることで、複雑な自動化や処理を実現する機能です。

名称できること
関数計算処理の自動化(セル単位)
Power Query計算処理の自動化(テーブル単位)外部データの取得(ETL)
マクロ / VBA高度な自動化。UIのカスタマイズ。外部アプリとの連携。
吉峰
吉峰

Excelの機能の中でもテーブルとPower Queryは、難易度は低く、活用範囲が広いためオススメです。外部のファイル/データソース間の連携も可能なので、苦手領域で活Excelを進める際にも活躍します。

苦手領域の効率化方法|活Excel/脱Excelで苦手に対処

Excelの苦手領域の効率化方法

Excelの苦手領域に及ぶ場合は、脱Excelか活Excelかを選択し、Excelの課題に対して対処していくことになります。

選択肢

  • 活Excel:自作を進める(連携ツールの使用、機能組合せ、設計・運用方法の工夫)
  • 脱Excel:代替ツールに乗り換える

どちらの選択も「Excelの苦手に対処する」という方針は変わりません。最終的には、以下の機能を強化することに繋がります。

Excelの苦手領域の効率化(機能強化)

  • 大規模/高度なデータ処理の強化
    • ビッグデータの利用
    • 統計処理・機械学習・AIを使ったデータ処理。
  • ファイル/データソース間の連携・統合の強化
    • 転記の自動化
    • ファイルのバージョン管理
    • データベースによるデータの一元管理
  • ツール間/API連携の強化
    • Excel外からの操作による完全自動化
  • 複数人使用(共有)の強化
    • 常に最新状態に維持するリアルタイム情報更新
  • Web/クラウド連携の強化
    • ネット経由でどこからでもアクセスでき、閲覧/編集可能に
    • 自動バックアップ機能

活Excelと脱Excelは、どちらかに完全に2分されるわけではなく中間に位置する場合もあります。たとえば、メインは別ツールに乗り換えつつ、補助的・部分的にExcelを使う場合です。

 

活Excel:自作を進める(連携ツール、工夫を盛り込む)

活Excel

「活Excelで効率化」とは、別のツール(連携ツール)併用や、Excel標準機能・設計・運用方法の工夫などにより、Excel中心に自作(カスタマイズ)を進めてExcelの弱点・課題に対処することです。端的に言えば、Excel+α によって機能を拡張して効率化していきます。

活Excelのメリット・デメリットは以下の通りです。

  • ✅ 導入コストが抑えられる
  • ✅ カスタマイズ性が高い
  • ✅ 他社(Microsoft以外)に依存せず使用できる
  • ❌ システムの複雑化が進みやすい ※
  • ❌ 学習コストが発生する

※ 外部委託で複雑化を緩和できる

Excelの機能拡張を進めるときに、開発や設定を外部委託をすることで、
「システムの複雑化」というカスタマイズのデメリットが緩和できます(代わりに依頼発注コストが発生しますが)
理由は以下です。

  • 属人化リスクが下げられるため
    • ドキュメント化してもらえる。
    • スタンダードに沿ってコーディングしてもらえる 可能性が高い。
    • 保守契約によっては、不具合対応や継続的なメンテナンスに対応してもらえる。
    • 知識の属人化を回避でき、必要に応じて問い合わせ可能。
  • 開発コストがなくなるため
    • 設計から開発、設定、動作確認などの膨大な工数が削減できる。

連携ツール候補と限界

Excel標準機能だけでは実現しづらい場合は、別のツールで補うことになります。使用する別のツールとしては、追加コストを抑えるため、Office製品やWindows標準機能などが第1候補になるはずです。Office 365のライセンスを保有しているか(どのライセンスか)社内ガバナンスに則しているかなど、それぞれの環境に応じた選択が必要です。

吉峰
吉峰

併用するツールの数が増えるほどツール間の接続点が増加し、システムの複雑化が進むため、むやみやたらに連携すればいいわけでもありません。

エクセル連携/関連ツール・スキル一覧
名称
⬜ 実装スタイル
概要、主な用途欠点・導入の注意点
Web版Excel
(Excel for the web / Excel Online)
🟩 ノーコード
【共有・クラウド連携強化】
ブラウザ上で動作するExcel
複数人での同時編集や、共有URLによる円滑な共同作業を可能にする。
VBA不可、Power Queryに一部制限などの制約がある。OneDrive / SharePointとの併用必須。
OneDrive / SharePoint

🟩 ノーコード
【共有・クラウド強化】
クラウドストレージ/情報共有基盤
ファイルのクラウド保存、自動保存、詳細な権限管理により「最新版がどれかわからない」問題を解消する。
通信環境に依存し、ファイル競合や同期エラーが起こる場合がある。
Access

🟨 ローコード
【ソース連携強化】
デスクトップ向けデータベースソフト
数十万行以上のデータ管理や、リレーショナルなデータ構造(親子関係)の構築、専用入力画面を作成できる。
基本的にWindows専用。複数人での同時書き込みは可能だが少人数に限定。
Power BI

🟨 ローコード
【共有・クラウド連携強化】
データの可視化・分析ツール
バラバラなExcelファイルを1つに統合し、レポート更新を完全自動化。組織全体で同じ指標をリアルタイムにクラウドで共有できる。
データの「加工と閲覧」に特化しており、元データの「修正」はできない。組織内での共有化には、原則としてProライセンスが必要。
Power Automate

🟩 ノーコード
【API連携・クラウド連携強化】
ワークフロー自動化ツール(iPaaS / RPA)
メール、Web、Excel間などのツール間のコネクタとして機能したり、「特定のメールが来たらExcelの行を追加する」といった自動化を実現する。
複雑な条件分岐が増えるとフローの管理が困難になる。クラウド連携機能の利用には、原則として有料ライセンスが必要。
Power Apps

🟨 ローコード
【ソース連携・API連携・クラウド強化】
ビジネスアプリ作成ツール
スマホやタブレットから入力できる専用画面を作成。Excelをデータベースとして扱い、現場からのデータ収集を効率化する。
画面デザインを凝り始めると工数がかかる。オフラインに弱い。
Office Script

🟥 コード
【API連携・共有・クラウド連携強化】
Web版Excel専用の自動化スクリプト
VBAに代わりクラウド上で動作し、TeamsやPower Automateと連携した高度なExcel処理を自動実行する。
TypeScriptの知識が必要。デスクトップ版Excelの固有機能は操作できない。
SQL Server

🟥 コード
【大規模処理・ソース連携・共有強化】
本格的なリレーショナルデータベース
大規模データの安全な蓄積と高速な抽出を実現する。
構築・運用コストがかかり、SQL言語の習得が必須。
PowerShell / コマンドプロンプト

🟥 コード
【ソース連携・API連携強化】
Windows操作用のコマンドライン
Excelファイルの一括リネームやフォルダ移動、システム管理タスクと連動したExcel処理のトリガーとして機能する。
誤ったコマンド実行によるシステムへの影響リスクあり。可視化には不向き。
Python

🟥 コード
【大規模処理・ソース連携・API連携・クラウド強化】
汎用プログラミング言語
ビッグデータを扱え、高度な統計解析、機械学習、AI予測、Webスクレイピングなど高度な処理を実行できる。
環境構築の手間があり、習得難易度が最も高い。
 

脱Excel:代替ツールに乗り換える

脱Excel

「脱Excelで効率化」とは、メインツールをExcelから代替ツールに乗り換えることで、Excelの限界を超えて効率化を行う方法です。乗り換え先のツールに依存しますが、Excelの弱点・課題となる機能が使用できるようになります。

脱Excelのメリット・デメリットは以下の通りです。

  • ✅ 導入後すぐに安定動作が望める
  • ✅ Excelの弱点(データ/ツール連携、共有、Web/クラウド連携)に強い
    • ※ ツールに依存する
  • ✅ 保守管理コストを最小限に抑えられる(不具合対応、法改正対応など)
  • ❌ 導入(金銭的)コストがかかる
  • ❌ 教育コストがかかる

補助的にExcel使用のパターンも

「脱Excel」と言っても、補助的・部分的にExcelを併用するパターンも存在します。

エクセルからの移行先候補

脱Excelをする場合、Excelからの乗り換え先には、主に3つの候補があります(ただし、内1つは大企業向け)

  • 専用業務SaaS
    • 特定の業務に特化したツール。Web上で動作し、契約すればすぐに使用できる。
      法改正対応やコンプライアンス準拠が必要で、専門知識が必要な定型業務では特にオススメ。
    • 例)
      • 経理 → freee / マネーフォワード
      • 勤怠 → KING OF TIME
      • CRM → Salesforce / HubSpot
      • 在庫 → 在庫管理SaaS
  • SaaS型ノーコード業務アプリ/データ管理ツール
    • 共有、Web/クラウド連携に強い汎用的な業務ツール。
      Web上で動作し、契約すればすぐに使用できる。
      簡易業務システム開発機能を備え、さまざまな用途に合わせてノーコード/ローコードでアプリ・ツールが自作できるものも。
      補助的・部分的にExcelを併用することも多く、やや「活Excel」寄り。
      法改正などへの自動対応は限定的。
    • 例)
      • kintone
      • Airtable
      • Notion
      • Coda
  • 自社システム
    • 社内用に独自開発したクラウド / オンプレミス動作のシステム。
      専用データベースを使い、各社に応じて必要機能を盛り込む。
      大きな予算や開発リソースを確保できる大企業に多い。
 

判断指針|活Excel/脱Excelの選択

活Excelか脱Excelかは、以下を基準に選ぶとよいでしょう。

【判断指針】

  • 必要な機能が使えるようになるか
    • Excel+α の機能をチェックしてYES → 活Excel
    • 別ツールの機能をチェックしてYES → 脱Excel
  • 金銭的余裕があるか、導入コストが問題ないか
    • NO → 活Excel
    • YES → 脱Excel
  • すぐに高品質な性能が必要か
    • NO → 活Excel
    • YES → 脱Excel
  • 属人化リスク、維持管理コストを許容できるか
    • YES → 活Excel
    • NO → 脱Excel
  • 不具合発生が全く許容されないか、法的リスクがあるか
    • NO → 活Excel
    • YES → 脱Excel
  • 使用人数は小規模(1~10人程度)か
    • YES → 活Excel
    • NO → 脱Excel
吉峰
吉峰

活Excel / 脱Excelを選択する際には、それぞれのメリット・デメリットや限界を知っておくと失敗が少なくなります。「開発を進めたが結局十分なものにならなかった」という失敗を回避でき、選択に悩む時間を省略でき、最終的に時短に繋がります。

まとめ|スキルアップ・代替ツール導入で業務効率化を

Excel業務を効率化するための手順と方法について説明しました。

ポイントは、以下の通りです。

  1. Excelの得意領域と苦手領域を把握する。
  2. 得意領域で効率化する場合は、Excel機能を最大限活用し、設計を工夫する。
  3. 苦手領域で効率化する場合は、以下を選択して苦手に対処する。
  • 活Excel:Excel + α で機能拡張
  • 脱Excel:Excelから別のツールに乗り換え

活Excel を進めたい場合は、Excel周辺で使えるツール・スキルを習得し、スキルアップが必要不可欠 です。まずは、Excel機能の中でもコスパの良いテーブル×Power Queryの習得から始め、その次のスキルとしてVBA、Power BI、Power Automate、Pythonから選択するのがオススメです。

脱Excel を進めたい場合は、乗り換え先ツールの比較・検討が重要 です。「必要な機能が備わっていなかった」「使いづらい。慣れるまで時間がかかり、教育コストが高くなった」という失敗を回避できます。
» 代替ツールの種類の比較・選び方の詳細はコチラ