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Power Query エラーの原因と対処法まとめ|よくあるトラブルを解決

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Power Query(パワークエリ)はExcel業務を大幅に効率化できる強力な機能ですが、実務で使っていると「更新できない」「エラーで止まる」といったトラブルに遭遇することがあります。

特に多いのが、「ファイルパス変更」「列名変更」など、元データ側の変更やPower Queryの仕様に起因するエラー です。

本記事では、Power Queryでよくあるエラーを「原因」と「具体的な対処法」に分解し、実務でそのまま使える形で解説します。

Excelのバージョン

本記事は、 Excel 2024(ローカルまたは共有フォルダーでの運用) を前提に作成しています。
環境によっては、UIなどの細かな点が異なる場合があります。

※ 本記事の見出しでは「エクセル」本文では「Excel」と表記を統一しています。

一覧|よくあるPower Queryエラーと対処法まとめ

不具合・エラー原因対処法
ソースが見つからないファイルパスが変更されたパスを修正 or 元に戻す
列が見つからない列名が変更された列名を戻す or クエリ修正
ソースファイルがロックされるPower Queryがファイルをロックしている特定ステップを追加
フォルダー結合できない一時ファイルを読み込んでいる除外ステップ追加

不具合1|ソースが見つからない

【症状】

更新時に[DataSource.Error] ファイル 'C:\...\XXX.xlsx' が見つかりませんでした。エラーが出る

症状:ソースが見つからない

【原因】

参照するファイルのパス(場所・名前)を変更 すると、Power Queryで参照できなくなります。

吉峰
吉峰

ファイルを変更前の場所・名前に戻せば、エラーは解消されるはずです。クエリ側の修正方法は、次で説明します。

 

対処法:Power Queryエディターで参照パスを修正する

「適用したステップ」の一番最初にある 「ソース」の中身を編集 し、参照パスを修正します。

クエリの編集

数式バー からでも修正可能です。

クエリの編集(数式バー使用)

不具合2|列が見つからない

【症状】

更新時に[Expression.Error] テーブルの列 '...' が見つかりませんでした。エラーが出る。

症状:列が見つからない

【原因】

元データの列名を変更 すると、Power Query内のステップに記述された「古い列名」と不整合が発生します。

吉峰
吉峰

元データの列名を元に戻せば解決します。変更後の名前で進めたい場合については、次で解説します。

 

対処法:Power Queryエディターで列名指定を修正する

「適用したステップ」の中で、エラー(警告マーク)が出ているステップを選択し、数式バーの中の列名を修正 します。

適用したステップ
吉峰
吉峰

列名を変更する処理を入れる場合は、最後の方のステップとして配置 しておくと、後から修正しやすいです。

不具合3|ソースファイルのロック:Microsoft.Mashup.Container.Loader.exeによってファイルは開かれているため...

【症状】

  • ソースファイル保存時'XXX.xlsx'への変更は、共有違反のため保存されませんでした。と表示され、バックアップファイル(A61E6310など)が生成される。

    ※ バックアップファイルは削除可能

    症状:ソースファイルのロック
  • ソースファイル操作時ファイル名変更・移動などを行おうとすると、Microsoft.Mashup.Container.Loader.exeによってファイルは開かれているため...と表示され、操作できない。

【原因】

Power Queryでデータ更新を行うと、バックグラウンドでファイルを読み込み、
そのまま ファイルロックが発生 します。

吉峰
吉峰

「テーブル」ではなく 「シート」を直接読み込むと発生しやすい ようです。

 

対処法:行の反転を2回追加してロックを強制解除する

最後のステップを選択し、「変換」タブにある 「行の反転」を2回クリック します。

適用したステップ

不具合4|結合で更新不可:別のプロセスで使用されているため、~$XXX.xlsx にアクセスできません

【症状】

  • 設定時:外部データの読み込み設定ダイアログ(結合および読み込み)がループして進まない。
  • 更新時:[DataSource.Error] 別のプロセスで使用されているため、~$XXX.xlsx にアクセスできませんエラーが出る。
症状:結合で更新不可

【原因】

ソースファイルを開くと作成される一時ファイル(~$から始まるファイル)を、
Power Queryがサンプルデータとして読み込もうとするためです。
フォルダー内でファイル名の降順(半角英数字 > 記号 > 日本語 の順)で並び替えたときに、
一番最初に来るファイルをサンプルデータとして読み込むようです。
フォルダー内のファイル名が、すべて日本語の場合によく発生します。

一時ファイル
 

対処法:一時ファイル(~$)を読み込み対象から除外する

  1. 「クエリ欄」(エディター左側)サンプルファイル を選択

  2. 「適用したステップ」(エディター右側)ソース を選択

  3. Name列のフィルターボタンをクリック

  4. テキストフィルター > 次の値で始まらない を選択

    テキストフィルター
  5. 「ステップの挿入」ダイアログで 挿入 を選択

  6. 「行のフィルター」ダイアログで ~$ を入力

    行のフィルター

フォルダー内に英数字から始まるファイルを入れるのも手

フォルダー内のすべてのファイル名が日本語の場合は、
英数字から始まるファイルを1つ入れる だけでも、エラーを回避できます。
英数字から始まるファイルは、Power Queryの読み込み時にサンプルデータとして使用されるため、
他のファイルと中身の形式(列名など)が同じ である必要があります。

英数字から始まるファイルを入れる

まとめ|Power Queryエラーを防ぐ実務ポイント

Power Queryのエラーは、「設定ミス」だけでなく「仕様」や「環境」によっても発生します。

重要なのは、

  • エラーの直し方を知ること
  • エラーが起きにくい使い方を理解すること特にフォルダー基準の設計やデータ構造の統一などは、トラブルを減らすうえで非常に重要です。

当サイトでは、Excel業務の効率化や設計の考え方についても解説しています。興味のある方は、以下の記事も参考にしてみてください。