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【パワークエリの使い方】Excel作業を自動化する4ステップ!クエリと接続も解説

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  • 「毎月末、同じファイルを開いてコピー&ペーストしている。
  • 「列を整えて、不要な行を消して……を何度も繰り返している。

Excel(エクセル)作業で、このような悩みを抱えていませんか?Power Query(パワークエリ) を使えば、そんな作業が自動化できます。

  • 別ブックのデータを開かずに自動取り込み
  • 複数ファイルをまとめて1つの表に集約
  • 表記ゆれの修正・不要行の削除を記録して自動実行

設定は最初の1回だけです。次回からは「更新」を押すだけで、最新データが整った状態で出力されます。

本記事では、Power Queryの基本的な使い方を 4つのステップ(取得・加工・配置・更新) で解説します。「どこから始めればいいかわからない」という方でも、この記事を読めばすぐにPower Queryを動かせます。

用語整理

一般的にIT分野においては、「クエリ」とは「ソフトウェアに対する命令文」を意味します。

クエリ : 保存された個別の「命令文 / 処理手順」
パワークエリ : 機能全体・ツールの名称

Excelのバージョン

本記事は、Excel 2024(ローカルまたは共有フォルダーでの運用) を前提に作成しています。
環境によっては、UIなどの細かな点が異なる場合があります。

※ 本記事の見出しでは「エクセル」本文では「Excel」と表記を統一しています。

目的別ガイド|この記事でわかること

この記事では、Power Queryの全体像から具体的な操作手順、実務での管理方法までを解説します。やりたいことが決まっている方は、以下のリンクから直接ジャンプ可能です。

基礎知識|Power Queryとは?

Power Queryとは、データの取得・加工・出力を自動化し、手作業によるコピペや整形を不要にする Excelの標準機能です。ここでは、Power Queryでできることや、関数との違いについて説明します。

 

パワークエリでできること

Power Queryは、Excel 2016以降※ に標準搭載されている 「データの取得・加工・出力」を自動化するための機能 です。

セル単位で計算する「関数」とは異なり、 「テーブル(データの塊)単位 で処理を行うのが大きな特徴です。Excelブックだけでなく、CSV、PDF、Webサイトなど、さまざまな外部データと連携して、データを必要な形に整えられます。

※ Excel2010, 2013ではアドインで対応可能

2010、2013の場合はアドインで追加できます
(ただしサポートは終了)

Power Queryでできることは、主に以下の3つです。

【Power Queryでできること】

  • 転記作業の自動化 : 外部ファイルを開くことなく、データを吸い上げてExcelに書き込める。
  • 複数ファイルの一括集約 : フォルダ内の複数のファイルを、1クリックで1つの表に統合できる。
  • テーブルデータの加工・整形 : 不要な列・行の削除や表記ゆれの修正(データクレンジング)複数テーブルの結合などができる。
 

関数との違い

関数と比較すると、Power Queryは大量データの一括処理や外部ファイル連携に強いです。

比較項目Power Query数式(関数)
処理単位テーブル(表)全体セル単体
外部連携✅ 強い(ファイルを開かず参照)❌ 弱い(リンク切れが起きやすい)
更新の仕組み🟡 「更新」操作が必要✅ 即時(リアルタイム)反映
行・列の自動挿入・削除✅ 対応❌ 非対応

「(セル単位でなく)テーブル単位の処理」や「外部データの連携」を行う場合には、Power Queryが最適です。

吉峰
吉峰

Power Queryは、マクロ/VBA と比較しても難易度は低く属人化・ブラックボックス化しにくいのもメリットです。データ加工や外部データの取得の自動化が簡単にできるので、業務効率化する上で非常に コスパがいいツール と言えます。

基本|パワークエリの使い方 4ステップ

Power Queryの基本の使い方は、「取得・加工・配置・更新」という4つのステップを順番に行うことです。ここでは、以下の2点について説明します。

  • Power Queryの基本:4ステップ
  • クイックスタート:外部テーブルを読み込む手順
 

パワークエリ運用の基本ステップ

取得取得加工加工更新更新配置配置

Power Queryの基本操作は、データの取得、加工、配置、更新の4ステップで完結します。

手順
(分類)
内容設定 / 実行画面
(修正時)
1. 取得
(設定:クエリ作成)
読み込むデータ・ファイルを指定するナビゲーターダイアログ
(Power Queryエディター)
2. 加工
(設定:クエリ作成)
不要な行削除・列の変換などを行うPower Queryエディター
(Power Queryエディター)
3. 配置
(設定:出力設定)
出力形式(テーブルなど)と場所を決めるデータのインポートダイアログ
データのインポートダイアログ)
4. 更新
(実行:クエリ実行)
設定した処理を実行・再実行する設定時に自動で実行
データタブ > すべて更新ボタン)

詳細な操作方法は、以降の各章で解説します。

吉峰
吉峰

「1〜3」で処理内容を一度設定しておけば、データが変わっても「4. 更新」だけで最新状態に反映可能です。

ETLとは

処理内容を設定する3つの手順はそれぞれ
Extract(データ取得 / 抽出)Transform(加工 / 変換)Load(配置 / 書き出し)
の3工程に相当し ETL と呼ばれます。
その中でも
1. 取得2. 加工はクエリ作成、
3. 配置は出力設定に分割できます。

 

クイックスタート:外部テーブルを読み込む手順(まずはこれだけ)

外部テーブルを読み込む手順は、データタブから対象ファイルを選び、加工してシートに出力する流れです。

ここでは、例として「別ブックのデータを読み込み、不要な行を削除しテーブルとして配置」する操作手順を示します。

STEP1

取得

データタブからデータの取得 > ファイルから > Excelブックからを選択します。次に読み込むブックとシートを指定し、データの変換をクリックしてください。

データの取得

» 「データの取得」の詳細に飛ぶ

STEP2

加工

Power Queryエディターが開きます。個数列のフィルターボタンをクリックしてください。nullのチェックを外してOKを押すと、不要な行が削除されます。

データの加工

» 「データの加工」の詳細に飛ぶ

STEP3

配置

ホームタブから閉じて次に読み込む...を選択します。データのインポートダイアログでテーブルを選び、配置先のセルを指定してOKをクリックしてください。

データの配置

» 「データの配置」の詳細に飛ぶ

STEP4

更新

元データに変更があった場合は、データタブのすべて更新を押すだけで最新の状態が反映されます。

データの更新

» 「データの更新」の詳細に飛ぶ

1. 取得|データの取り込み操作

データの取得とは、加工の元となるデータをExcelブック、CSV、Webサイトなどから読み込む操作です。ここでは、以下の3点を説明します。

  • 読み込めるデータの種類
  • 操作手順
  • 設定を変更したい場合の手順
 

読み込めるデータソース

Power Queryで読み込めるデータの種類は、別のExcelブックやCSVだけではありません。PDF、Webサイト、フォルダ内の全ファイル など多岐にわたります。

読み込み可能な対象の例

 

手順:データの取得からナビゲーター操作まで

「データの取得」の操作手順は、データタブのデータの取得と変換エリアから、以下の手順で操作を開始します。

STEP1

データの取得と変換エリアから読み込む対象を選択

※ ブック内テーブルを読み込む場合は、テーブルのセルを選択した状態でテーブルまたは範囲からを押し、Step 2~4 を飛ばして「2. 加工」へ進む

データの取得と変換
STEP2

データソース(ファイルやフォルダなど)を選択

※ Webサイトの場合はURLを入力する

データソースの選択
STEP3

ナビゲーターダイアログで読み込むシート / テーブルを選択

ナビゲーター
STEP4

ボタンを押し、次の工程(2.加工)に進む

ボタンの使い分け

ボタンの使い分けは以下の通り

  • データの変換 : Power Queryエディターが起動し、「2. 加工」へ進む
  • 読み込み : Excelの通常画面へ戻り、新規シートにテーブルを配置する(「2. 加工」「3.配置」をスキップ)
  • 読み込み先...データのインポートダイアログが開く(「2. 加工」をスキップ)
吉峰
吉峰

データを加工しない場合でも、読み込み内容を確認するために データの変換 を選択する癖を付けておくと良いでしょう。

テーブルを読み込むとリンクが切れにくい

読み込む元データをテーブル化しておくと、外部参照のリンクが切れにくくなります
ナビゲーターダイアログで 「シート」ではなく「テーブル」を選ぶ のがオススメです。

 

変更:接続先のパスやシートを修正する方法

設定を変更したい場合は、Power Queryエディターの「適用したステップ」から「ソース」を選択し、パスやファイル名を修正します。

取得先のパスや対象シートを変更したい場合は、まずPower Queryエディターを開いてください。次に、適用したステップの上部にあるデータを取得するステップを選択し、数式バーで内容を編集 します。

適用したステップ
吉峰
吉峰

エディターの開き方は「クエリと接続」パネルの説明を参照してください。

2. 加工|パワークエリエディターの使い方

「データの加工」とは、専用のPower Queryエディターを使用して、不要な行の削除や列の並び替えなどのデータの整形を行う工程です。ここでは、Power Queryエディターについて説明します。

  • エディターの概要
    • Power Queryエディターとは
    • エディター画面の見方
  • エディターの操作方法
    • 起動・終了方法
    • マウス操作によるデータ加工
    • コード(M言語)によるデータ加工
 

Power Queryエディターとは

Power Queryエディターは、データの加工・変換を行うための専用画面です。エディター上で行う操作は、すべて ステップとして順番に記録 されます。後からステップを追加したり削除したりすることで、加工処理をいつでも修正可能です。

ステップ=処理の履歴

エディター右側の「適用したステップ」エリアには、操作のたびにステップが追加されます。
ステップを削除すれば操作を取り消せますが、 Undo( Ctrl + zは使えません ので注意してください。

クエリとPower Queryエディターの仕組み

クエリ とは「処理ステップ」の集まりを指します。
クエリの中身は M言語 と呼ばれる専用の言語のコードで記述されています。

Power Queryエディターでは、 マウス操作コードの直接編集 でクエリを編集可能です。
マウス操作で編集を行うと、裏側でM言語のコードが自動で生成されます。

 

エディター画面の各エリアと役割

エディター画面の構成は、主に4つのエリアに分かれています。

名称
(画面上での位置)
役割
クエリ エリア
(左側)
作成済みのクエリが一覧表示される
適用したステップ エリア
(右側)
選択中のクエリ内の処理ステップが一覧表示される
テーブル エリア
(中央)
選択中ステップの結果が表示される。マウス操作での加工も可能
メニュー エリア
(上部)
マウス操作で「行・列の追加」などのデータ加工を行える
Power Queryエディターの画面の見方
 

エディターの起動と終了方法

エディターの起動・終了方法は以下の通りです。

【起動方法】

次のいずれかを行ってください。

  • (クエリ作成開始時)ナビゲーターダイアログでデータの変換を選択する。
ナビゲーターダイアログ
  • 「クエリと接続」パネルのクエリを右クリックして編集を選択する。
  • データタブのデータの取得 > Power Queryエディターの起動を選択する。
  • 配置したテーブルのセルを選択し、クエリタブの編集を選択する。
クエリと接続パネル

【終了方法】

  • 変更内容を保存する場合
    ホームタブから以下のいずれかを選択する。
    • 閉じて読み込む : クエリを保存し、新規シートにテーブルを出力 する。
    • 閉じて次に読み込む... : クエリを保存し、出力設定画面へ進む。
  • 変更内容を保存しない場合
    エディター右上の×ボタンをクリックし、破棄を選択する。
閉じて読み込む
 

マウス操作によるデータ加工(ステップ記録)

Power Queryエディターの 中央のテーブル上部のメニュー を使うことで、マウス操作によるデータ加工が可能です。マウスで操作を行うと、 右の「適用したステップ」エリア に処理のステップが 自動的に記録されます(中身はM言語のコード)

マウス操作によるデータ加工
吉峰
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記録されたステップはわかりやすい名前に変更できます。

Undoはできない

マウス操作でデータ加工を行ったとき、 Ctrl + z (元に戻す)は使えません。
操作を取り消す場合は、右の「適用したステップ」エリアから 対象のステップを削除 してください。

削除の操作
 

コード(M言語)による高度な編集

数式バーや詳細エディターを使うことで、コード(M言語)を直接書き込んでデータ加工ができます。マウス操作では難しい 複雑な条件分岐や計算 も設定可能です。

M言語とは

M言語 は、Power Queryが内部で使用している言語です。
マウス操作をすると自動生成されるため、最初は意識しなくて構いません。

  • 各ステップごとに編集する場合
    編集したいステップを選択し、数式バー (上部メニューエリアの直下)でコードを書き換える。
  • 全ステップをまとめて編集する場合
    詳細エディターホームタブの詳細エディターを選択)でコードを書き換える。
数式バーと詳細エディター

3. 配置|加工データの出力設定

「データの配置」とは、Power Queryで加工した結果をExcelシート上のテーブルやピボットテーブルとして出力する操作です。Excel内では 「読み込み」 と呼ばれています。

データの配置は、加工完了後に閉じて次に読み込む...を選択し、出力形式と出力先のセルを指定することで行います。
設定はデータのインポートダイアログで行ってください。

出力形式の種類

  • テーブル(最もよく使う)
  • ピボットテーブルレポート
  • ピボットグラフ
  • 接続の作成のみ (出力なし、他クエリとの連携用)

Power Pivot(パワーピボット)と連携する場合

このデータをデータモデルに追加する にチェックを入れると、Power Pivotで使用できるようになります。

データのインポート
吉峰
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「3. 配置」の設定は、クエリ自体を書き換えません。読み込み先... で配置先を変更しても、取得・加工の設定は変わらないので安心して変更できます。

4. 更新|最新データへの反映実行

「データの更新」とは、設定済みのクエリを再実行する操作です。元データに変更があったとき、「データの更新」を行うことで 最新データを取り込み最新状態に更新できます。

データの更新は、以下のいずれかの方法で実行可能です。

  • すべてのクエリを更新するデータタブのすべて更新を選択します。

  • 特定のクエリを更新する : 配置したテーブルを右クリックして更新を選択します
    クエリと接続パネル中の「更新ボタンでも可能)

    更新
吉峰
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「1. 取得」~「3. 配置」の設定直後は自動でデータが読み込まれ(クエリが実行され)ますが、それ以降のデータの読み込み(クエリの実行)は「4.更新」操作が必要になります。

自動更新の設定も可能

設定により、一定間隔での自動更新を行うことも可能です。

「クエリと接続」パネルの使い方

「クエリと接続」パネルは、作成した設定のメンテナンスや更新状態の確認など、Power Queryを管理するために使用する画面です。ここでは、以下の3点について説明します。

  • パネルの開き方
  • 右クリックメニュー一覧
  • 自動更新の設定方法
 

起動:パネルの表示方法

データタブにあるクエリと接続ボタンから、 「クエリと接続」パネル の表示切替ができます。

パネルには作成済みのクエリが一覧表示されます。各クエリの データ件数や更新状態 もここから確認可能です。クエリの編集や削除を行いたいときにこのパネルを使います。

クエリと接続パネル
 

機能:右クリックメニューの操作一覧

「クエリと接続」パネルでクエリを右クリックすると、以下の操作が行えます。

操作内容
編集Power Queryエディターを開いてデータの加工内容(クエリ)を修正する
最新の情報に更新クエリを再実行し、データを最新化する(クエリ上の「更新ボタン」と同じ)
読み込み先...データのインポートダイアログを開き、データの配置の内容を変更する
プロパティ自動更新の間隔 などを設定する
削除クエリそのものを削除する
右クリックメニュー
吉峰
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Power Queryで配置したテーブルを削除しても、クエリは消えません。不要なクエリは「クエリと接続」パネルから削除しましょう。クエリの使用状況は、右クリックメニュー「プロパティ」使用されている場所 タブから確認できます。

 

更新の設定:更新の自動化

「クエリと接続」パネル上の右クリックメニューから、データの更新の自動化設定ができます。

設定画面の開き方

  1. 対象のクエリを右クリックする
  2. プロパティを選択する

設定できる内容

  • 一定の時間間隔で自動更新
    • 時間間隔は1分単位で設定可能
  • ファイルを開いたときに自動更新
    • 「データ更新」によって挿入されるデータを、ファイル自体に保存しない設定も可能
      (データ容量の節約になる)
プロパティ

FAQ|パワークエリでよくある質問

Power Queryについてよくある質問をまとめました。

  • マクロ/VBAとの使い分け
  • データの保存場所
  • エラーへの対処
 

マクロ/VBAとパワークエリはどちらを優先すべき?

データの整形・集計や外部データの参照が目的ならPower Query、Excel自体の挙動制御(UIのカスタマイズ)や外部アプリとの連携が必要ならVBAから覚えるのが効率的です。

データの取得や整形が主な目的であれば、まずは Power Queryを覚える のがオススメです。
コードを書かずに マウス操作で自動化 できるため、学習コストを抑えられます。

 

パワークエリの設定とデータの保存場所

Power Query設定はExcelブック(.xlsx)内に保存され、出力データは指定したシートのテーブルに保存されます。

クエリの設定はブックの中に保存されるため、ファイルを閉じても設定が消えることはありません。
ただし、 読み込み元のファイルパスが変わるとエラー になるので注意が必要です。

 

エラー・不具合発生の原因と対処法

Power Queryでよくあるエラー・不具合としては、以下のようなものがあります。

エラー内容主な原因対処方法
ソースが見つからないファイルの移動や名称変更ステップ「ソース」のパスを修正する。
列が見つからない元データの見出し名の変更エディターでステップ内の列名を修正する。
ソースファイルが保存できないソースファイルがPower Queryによってロックされている「行の反転」ステップを2個追加する。

詳しい対処法や、その他のエラー・不具合については下記を参照してください。

まとめ|パワークエリはデータ活用の根幹

Power Queryの基本手順は、データの「取得加工配置更新の4つです。一度設定してしまえば、更新操作をするだけで最新データに反映できます。

Power Queryは テーブル機能 と組み合わせることで、
外部ファイルの利用がしやすくなり、転記の自動化・簡易データベース運用 などに応用できます。
Power Query × テーブルによってデータ活用が進むと、
業務効率化が大きく進む はずです。