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表の作り方は簡単!テーブルの使い方・便利機能【エクセル効率化】

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はじめに

「見やすい表を作るのに時間がかかる」 「罫線の設定や管理が煩わしい」と感じたことはありませんか?

Excelの テーブル機能 を使えば、 それらしい見た目の表をすぐに作成でき、 データ管理に役立つ便利な機能も使えるようになります。

この記事では、Excelのテーブルの基本的な使い方から、 そのメリット・デメリット(便利な点や苦手な点)について詳しく解説します。

吉峰
吉峰

テーブル機能を使うと、 表作成が格段に楽になる だけでなく、 データをより効率的に扱えるようになります 計算や参照も簡単になります。

テーブルの作り方

テーブルを作成する手順は、以下の3ステップです。 慣れてしまえばすぐにできます。

  1. データを準備
  2. テーブル化
  3. テーブル名を設定
STEP1

データを準備

テーブルに格納するデータを、シート上に準備します。 データは以下のルールを守る必要があります。

  • 1行目に見出し、2行目以降にデータ を入力。
    (シート中での位置は自由。A1セルスタートでなくてよい。)
  • 見出しは重複しない
  • 空白の行は含めない
  • 1セルに1データを入力
    • セル結合は使用不可。
    • 1セルに複数データの入力も非推奨
      (NG例:渡部(わたべ)渡部わたべは分けるべき)

» 他のルールを含めた詳細はこちら

データを準備
STEP2

テーブル化

シート上のデータをテーブル化します。

  1. テーブル化したいデータ中の任意のセル(または範囲)を選択。
  2. 挿入タブの テーブルを選択 (ショートカットキー: Ctrl + t)。
  3. テーブルの作成ダイアログで、内容を確認し、OKを押す。
テーブル化
STEP3

テーブル名を設定

必須ではありませんが、作成したテーブルには分かりやすい名前を設定することをオススメします。

  1. テーブル内のセルを選択。
  2. テーブルデザインタブ(またはテーブルツール > デザインタブ)のテーブル名欄で、 任意の名前(例: 商品リスト)に変更します。
テーブル名を設定

テーブル名の活用

テーブル名を適切に設定することで、テーブル内のデータを参照する際に分かりやすさが向上します。
シート左上の名前ボックスから、設定したテーブル名を選択できます。

テーブルの使い方

テーブルの基本的な操作方法を説明します。 これには、セル、行、列、そしてテーブル全体を操作する方法が含まれます。 以下の操作について取り上げます。

  • データの入力
  • 行/列の挿入・削除
  • 列の入れ替え
  • テーブルの解除・削除・移動

テーブルのスタイル(装飾)の設定方法は後ほど

 

データの入力

テーブルの右のセル、下のセルにデータを入力すると、 自動でテーブル範囲が拡張されます。 自動拡張を取り消したい場合は、 元に戻す(Undo Ctrl + z)で元に戻せます。

テーブルの右下隅をドラッグして、手動でテーブル範囲を調整することも可能です。

テーブル範囲の調整が可能

データを追加していくときには、Tab キーが便利です。 横(行)方向に移動し、 テーブルの右端に到達すると、下の行の最初に移動します。 テーブルの 最終セル(右下端)Tab キーを押すと、新しい行が自動的に追加されます

セル移動のショートカットキー

テーブル内でも、以下のキーで移動できます。

  • Tab:横(行方向)に移動。
  • Enter:縦(列方向)に移動。
  • / / / / (矢印キー / カーソルキー):各方向に移動。
    Ctrlを押しながらで、 テーブルの端 まで移動できます。
 

行/列の挿入・削除

テーブルの行や列を挿入または削除するには、 対象の行 / 列を選択し、挿入または削除を選択します。

STEP1

テーブル内の行または列を選択。

テーブル行の選択

ショートカットキー

  • 行の選択: Shift+Space
  • 列の選択: Ctrl+Space
STEP2

選択範囲を右クリックし、挿入または削除を選択。

テーブル行の挿入

ショートカットキー

  • 行/列の削除: Ctrl + -
  • 行/列の挿入: Ctrl + +Ctrl + Shift + ;
 

列の入れ替え

テーブルの列を入れ替える方法はいくつかあります。

  • 方法1. テーブルテーブル 列を選択し、ドラッグ&ドロップで移動 (Excelのバージョンによっては不可)

  • 方法2. テーブルテーブル 列を選択し、切り取り+挿入で移動

列の入れ替え

複数テーブルが横に並ぶ場合の注意点

1シートの中に複数のテーブルが横に並んでいる場合、
上記の方法を使用すると レイアウトが崩れる可能性があります

具体的には、
列を入れ替えたテーブルの右隣にあるテーブルの一部が右にシフトします
(右隣のテーブルが左のテーブルよりも下に伸びている場合に発生)。

レイアウトの崩れを防ぐためには、
テーブルの列を入れ替える際に以下の手順を実行します。

  1. 新しい列を追加する
  2. シートシート の列全体を選択して切り取る (Ctrl + x
  3. 新しい列に貼り付ける (Ctrl + v
 

テーブルの解除・削除・移動

テーブル全体に対する操作について説明します。

解除

テーブル化を解除し、 通常のセル範囲に戻す方法です。

STEP1

テーブル上のセル(または全体)を選択する

STEP2

範囲に変換 を選択する

テーブルデザインタブ (またはテーブルツール > デザインタブ)の 範囲に変換を選択します。

確認メッセージのダイアログが表示されたら、 はい(またはOK)を選択してください。

範囲に変換の選択
STEP3

スタイルを初期化する

色や罫線を解除するには、
ホームタブのクリアプルダウンから書式のクリア を選択します。

スタイルを初期化する

削除

テーブルを削除し、セルを空白の状態に戻す方法です。

STEP1

テーブル全体を選択する

ショートカットキー: テーブルのデータセルを選択 > Ctrl + a を2回

STEP2

削除を選択する 選択範囲で右クリック > 削除 > テーブルの行

ショートカットキー: Del

テーブルの削除

移動

テーブル自体を移動する方法です。 別のシートへの移動も可能です。

STEP1

テーブル全体を選択する

ショートカットキー: テーブルのデータセルを選択 > Ctrl + a を2回

STEP2

テーブルを移動する 2通りの方法で移動できます。

【方法1】
テーブルの境界線をドラッグし、移動先でドロップする。

【方法2】

  1. テーブル全体を切り取る(Ctrl + x
  2. 移動先に貼り付ける(Ctrl + v

テーブルの便利機能・メリット

Excelのテーブルには、 以下のような便利な機能があり、これらを活用できる点が大きなメリットです。

  1. 構造化参照で参照できる
  2. 見た目を手軽に設定可能
  3. フィルタボタンがすぐ使える
  4. 行の最後に集計行が付けられる
 

1. 構造化参照で参照できる

テーブル内のデータを参照するときに 「構造化参照(テーブル参照)」という方法が使えるようになります。

例: =SUM( テーブル名[見出し名] )

構造化参照には、以下の利点があります。

  • 参照範囲が自動で拡張される :
    データを追加しても、参照範囲が自動で拡張されるため、数式を書き換える手間が省けます。
    特に、列全体を参照範囲として計算を行う場合に便利です。

  • 可読性が向上する :
    「テーブル名」と「見出し名」を記述して参照場所を指定するため、数式の可読性が向上します。
    セル参照と比較して、数式を見ただけで何を参照しているか判別しやすくなります。

  • リンクが切れにくい :
    外部参照(別ブックの参照)に限った場合になりますが、
    セル参照に比べてリンクが切れにくいというメリットがあります。
    構造化参照は、テーブル名と見出し名で紐づけて参照するためです。
    シート名やシート内のデータ構造を変更してもリンクが切れること心配がなく、
    ソースブック内のデータを安心して更新できます。

吉峰
吉峰

構造化参照は Power Query との相性が良く、 データをより効果的に活用する上で重要な機能です

 

2. 見た目を手軽に設定可能

罫線の設定なしで、 すぐに表形式のスタイルを適用できます。 いくつかのテンプレートが用意されており、 見た目を簡単に切り替えられるのも便利です。

吉峰
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罫線の設定が不要で、 「データ入力・ コピペで簡単にレイアウトが崩れる問題」 から解放されるのは、 非常に助かります。

スタイルの設定箇所は主に2か所です。 テーブル内のセルを選択すると表示されるテーブルデザインタブ (またはテーブルツール > デザインタブ) にあります。

  • テーブルスタイル エリア:

    テンプレートからスタイルを選択することで、 テーブルの見た目や色を大きく変更できます。

  • テーブルスタイルのオプション エリア:

    フィルタボタンの表示/非表示、縞模様の表示/非表示などが設定できます。 ここで、最終行に集計行を追加することも可能です。

テーブルスタイルエリアとテーブルスタイルのオプションエリア

データごとに、個々のスタイル(文字色・背景色など)を変えたい場合は、 条件付き書式 が有効です。

 

3. フィルタボタンがすぐ使える

行の並べ替えやフィルタリングを行えるボタンが、 初期状態で自動的に実装されており、 すぐに利用できます。

フィルタリングメニュー
 

4. 行の最後に集計行が付けられる

テーブルの最後に集計行を追加できます テーブルスタイルのオプションから設定可能)。

集計値の種類(合計、平均など)は、 数式の書き換えでも変更可能ですが、 プルダウンメニューからの選択でも設定できます。

集計行

行の追加はTabキーが便利

集計行がある場合、テーブル下のセルにデータを入力しても、テーブルが自動で拡張されません。
このようなときは、テーブルの最終セル(集計行の1つ上の、右下端のセル)でTabキーを押すと、
新しい行が追加されます。

テーブルの苦手なこと・デメリット

テーブル機能にはデメリットも存在し、苦手な内容があります。 主に、以下に2点です。

  1. 見た目重視の表は作りづらい
  2. 複雑な計算、セル位置に依存した計算が苦手
吉峰
吉峰

テーブル機能は「データの格納庫」として利用する場合には大きな力を発揮します。

しかし、 「見るための表」「計算・分析するための表」など、 アウトプットを重視した場合には、 適さないことがあります。

 

1. 見た目重視の表は作りづらい

基本的にテーブルは、細かく見た目を設定するのには向いていません。 理由は以下の通りです。

  • 空白行の挿入は非推奨なため
  • 見出しは1行のみ、重複は許されないため
  • 個々のセルのスタイリングは非推奨なため

空白行の挿入は非推奨なため

「空白行で区切って、視覚的にデータのまとまりを作る」のは推奨されません。 行を並び替えたり、フィルタリングすると空白行の位置が変わってしまうため、扱いにくくなります。

空白でまとまりを作ったテーブル

見出しは1行のみ、重複は許されないため

テーブルの見出しは1行のみに制限され、複数行にわたる見出しを作成することはできません。 また、同じ見出しも設定できません。 そのため、横長で見づらい表になりがちです。

複数行を使った階層化した見出しができれば、 見やすい表が作りやすくなりますが、 Excelは、複数行をテーブルの見出しとして認識できません。

階層化した見出しと1行に収めた見出し

個々のセルのスタイリングは非推奨なため

1セルずつ、または行ごとにバラバラにスタイル(書式)を設定するのは、避けた方が無難です (一時的な使用なら可)。 設定内容が後で分かりづらくなったり、 全体のスタイル設定がしづらくなったりと、 保守性が低下します。

個々のセルへのスタイリング

スタイルの設定は列単位で行う方が無難です。

データごとにスタイルを変えるなら「条件付き書式」

データのまとまり・グループやカテゴリ分けを視覚的に表現したい場合は、
条件付き書式 を列全体に設定することをオススメします。
値によって、自動的にスタイル(文字色・背景色・アイコン表示)が変わります。

 

2. 複雑な計算、セル位置に依存した計算が苦手

テーブル内では、 「自身と同じ行を参照」する計算は簡単ですが、 それ以外の 複雑な計算やセル位置に依存した計算は苦手です。 そのため 「特定範囲を参照する計算」「2次元の計算テーブルの作成」 が不向きと言えます。

特定範囲を参照する計算が苦手

テーブルの特徴である 構造化参照 (テーブル参照)は、 「自身と同じ行」以外の位置を指定して参照できません 例えば、「1つ上の行」「先頭の行」のような位置指定はできません INDEXOFFSET関数を使えば、実現可能ですが、少々手間です)。

そのため、 「○列の 最初の行 ~ 自身の行までの合計」 のような、 特定の範囲を使った累計値の計算は苦手です。

特定の範囲を使った累積値の計算
吉峰
吉峰

絶対参照 / 相対参照のように、参照場所を固定 / 移動の制御方法も少々煩雑です。

数式を複製するときに、 参照列を 固定固定 する場合は コピペ(コピー&ペースト) を、 参照列を 移動移動 させる場合は、 オートフィル を使用します。

2次元の計算テーブルとしては使いづらい

2次元の計算テーブル

行と列のそれぞれに変数を並べ、 2変数(2次元)の数値計算・演算処理を行う場合には、 不便さを感じるかもしれません。

理由が2つあります。

  • 見出しが文字列として扱われるため
  • 見出しに数式を記入できないため
見出しが文字列として扱われるため

テーブルの見出しは常に文字列として扱われるため、 変数として、見出しの値を利用しにくい場合があります。

例: 見出しの0 と 数値の10で、大小関係の比較
010より大きいか?」

  • 数式: =テーブル1[[#見出し],[0]] > 10
    テーブル1[[#見出し],[0]]:構造化参照で見出しを参照 → 文字列文字列0
  • 結果: TRUE

この結果は、
文字列文字列 0数値数値 10 を比較した結果です。
数値数値 同士でないと、正しく比較できません。

このような 見出しの値を 数値 として扱って処理したい場面では、 一手間処理を追加する必要があります。

文字列を数値にする方法

文字列 は、頭に1*-----1*-1の意味)を付けると数値に変換できます
VALUE関数でも可)。
四則演算を行うと、 数値 として認識されるためです。
これを利用すれば、 文字列 扱いの見出しの値を直接使って、 数値 の計算が可能です。

見出しの0と、10の比較例:
(テーブル名:テーブル1、見出し名:0 のとき)

  • =テーブル1[[#見出し],[0]] > 10TRUE
    文字列 0数値 10 を比較した結果)
  • = 1* テーブル1[[#見出し],[0]] > 10FALSE
    数値 0数値 10 を比較した結果)
見出しに数式を記入できないため

テーブルの見出しに数式は記入できず、 連番の自動生成ができません オートフィルを使って連番を記入する場合、 整数なら可能ですが、 小数の連番ではうまくいきません(文字列扱いとなっているため)。

見出しに変数を格納して、数値計算に利用できる場面が限定的と言えます。

楽に表作成、データ活用するならテーブル化

Excelのテーブル機能は、データの管理と分析を効率化するための強力なツールです。 特に以下の点は大きなメリットです。

  • 構造化参照が使える
    • データの追加時に参照範囲が 自動で拡張 されるため、数式を 手動で修正する手間が省けます
    • テーブル名見出し名 で参照が 紐づけられる ため、テーブルの移動や行/列の挿入、シート名の変更をしても 参照リンクが切れにくい です。
  • 見た目を手軽に設定可能
    • 多様なスタイルから 簡単にデザイン を切り替えられるため、罫線の設定に時間をかける必要がありません
      データ入力やコピー&ペーストで 罫線のレイアウトが崩れる心配も少なくなります

テーブルをさらに活用することで、以下のような応用が可能です。

これらの機能を活用することで、Excelでの作業効率が大幅に向上し、 より正確で扱いやすいデータ管理が可能になります。