自動計算のカスタムも楽!エクセル勤怠管理表の作り方・自作方法【テーブル活用】

Excel(エクセル)
- 「手軽に勤怠管理を始めたい」
- 「集計を自動化して、
計算の手間を減らしたい」 - 「設定変更がしやすく、
メンテナンス性の高い表を作りたい」
Excelで勤怠管理表を作成するなら、

テーブル機能を使うと、
この記事では、
- 勤怠管理表の基本的な作り方
- テーブル機能を活用するメリットと利便性
- Excelで勤怠管理を行う際の注意点
「ただ表を作る」
Excelのバージョン
本記事は、
環境によっては、
※ 本記事の見出しでは「エクセル」
前知識|勤怠管理表(勤怠管理票) とは
勤怠管理表 とは、
一般的には、
出勤簿は「法定三帳簿」
出勤簿 は、
これを「法定帳簿としての法定帳簿としての 出勤簿」
従業員がExcelに自己申告で入力するだけでは、

勤怠管理表 は、
作成手順|エクセル勤怠管理表の作り方
Excelで勤怠管理表を作成する手順を、
- 工程1 : 基本情報&基本設定テーブルの作成
- 工程2 : 勤務実績テーブルの作成
- 工程3 : 月次集計テーブルの作成
未実装項目
本記事の解説では、
- 休日出勤の取り扱い
- 欠勤・早退・遅刻の詳細な内訳
- 法令遵守(36協定など)
のアラート機能
工程1:基本情報&基本設定テーブルの作成
まず、
テーブル名 : T_基本情報
- 年 : 手入力(例:2022)
- 月 : 手入力(例:4)
- 氏名 : 手入力(例:田中 次郎)
テーブル名 : T_基本設定
- 時給 : 手入力(例:\1,400)
- 法定労働時間(1日当たり)
: 手入力(例:8:00) - 時間外割増率 : 手入力(例:25%)
テーブルの作成方法
【テーブル化の手順】
- 対象のセル範囲を選択。
- 挿入タブのテーブル(ショートカット:Ctrl + t)
をクリック。
【テーブル名の設定手順】
- テーブル内のセルを選択。
- テーブルデザインタブの左端にあるテーブル名欄に名称を入力。
工程2:勤務実績テーブルの作成
次に、
1行目の数式と表示形式を設定する
各列に以下の数式を入力します(1行分)
- 日付 : =DATE( T_基本情報[年], T_基本情報[月], ROW()-ROW(T_勤務実績[#見出し]) )
- 曜日 : =TEXT([@日付],"aaa")
- 出勤時間 : (実績を手入力する欄)
- 退勤時間 : (実績を手入力する欄)
- 休憩時間 : (実績を手入力する欄)
- 勤務時間 : =[@退勤時間]-[@出勤時間]-[@休憩時間]
- 時間入力を0:00 ~ 23:59に制限する場合 : =MOD([@退勤時間]-[@出勤時間],1)-[@休憩時間] ※1
- 通常労働時間 : =MIN(T_基本設定[法定労働時間], [@勤務時間])
- (残業時間を算出するための補助列
- 残業時間 : =[@勤務時間]-[@通常労働時間]

別テーブル参照時の「@」
数式入力中に別のテーブルのセルをクリック/選択すると、
別のテーブル別のテーブル の単一設定値を参照したい場合に@が入ると、
オートフィルやコピーをしたときに、
【例】
- @あり: =T_基本設定[ @[法定労働時間] ]
- → ⚠️ 別のテーブル内の 自身と同じ行 のセルを参照
- @なし: =T_基本設定[ [法定労働時間] ]
- → 🟢 別テーブルの 単一セル/範囲 を参照
※1 MOD関数は24:00以降の値を折り返す
MOD関数を使うと、
たとえば、
MODは、
25:00を1(24:00)で割った余りは1:00であるため、
MOD("25:00", 1) → 1:00となります。
下記の2つの式は、
- =MOD( [@退勤時間]-[@出勤時間], 1 )
- =IF( [@退勤時間]-[@出勤時間] > 0, [@退勤時間]-[@出勤時間], [@退勤時間]-[@出勤時間]+1 )
工程3:月次集計テーブルの作成
最後に、
テーブル名 : T_月次集計
- 合計出勤日数 : =COUNTIF(T_勤務実績[勤務時間], ">0")
- 合計勤務時間 : =SUM(T_勤務実績[勤務時間])
- 表示形式 : [h]:mm ※2
- 合計残業時間 : =MROUND(SUM(T_勤務実績[残業時間]), "1:00")
- (1時間単位で丸める例。
必要に応じて CEILING や :c-excel[FLOOR] を使い分けます) - 表示形式 : [h]:mm ※2
- (1時間単位で丸める例。
- 総支給額 : =T_基本設定[時給]*[@合計勤務時間]*24 + T_基本設定[時間外割増率]T_基本設定[時給][@合計残業時間]*24
"*24" を入れる理由
Excelの時間計算では 「1日(24時間)
つまり「1時間 = 1/24」
*24を行うことで、
※2 書式設定 "[h]:mm" の意味
24時間を超えたときに正確な時間を表示する ためには、
書式設定を [h]:mmにします。
通常の h:mm では、
- h:mm の場合: ❌ 25時間が 1:00 と表示
- [h]:mm の場合:🟢 25時間が 25:00 と表示

丸め処理(端数処理)
Excel知識|管理表を使いやすくする4つの設定
勤怠管理表の利便性と精度を向上させる、
- 入力エリアの色分け
- 土日の行を自動で着色
- 0:00を非表示に
- 入力できる時間の範囲を制限

1〜3は視認性を高め、
1. 入力エリアの色分け
どこに値を入力すればよいか一目でわかるよう、
対象範囲:
- 時刻入力エリア(T_勤務実績の出勤時間 退勤時間 休憩時間列のデータ行)
- 基本情報入力エリア(T_基本情報の年 月 氏名列のデータ行)
2. 土日の行を自動で着色
条件付き書式 を使って、
- 対象範囲:T_勤務実績 のデータ全体
- ルール:=OR( $B2="土", $B2="日" ) (B2セルが曜日の最初のセルの場合)
- 書式:背景を塗りつぶし

条件付き書式の数式内では、
3. 「0:00」 を非表示に
実績がない日に表示される「0:00」
- 対象範囲:T_勤務実績の勤務時間 通常労働時間 残業時間列のデータ行
- ルール:セル値=0 / セル値="0:00"
- 書式:薄い灰色の文字色
4. 入力できる時間の範囲を制限
データの入力規則 を使い、
たとえば時間の入力欄では、
- 対象範囲:時刻入力エリア(T_勤務実績の出勤時間 退勤時間 休憩時間列のデータ行)
- 【設定タブ】
- 入力値の種類:時刻
- データ:次の値の間
- 開始時刻:0:00
- 終了時刻:23:59
- 【エラーメッセージタブ】
- タイトル:23:59以下で入力など
- エラーメッセージ:0:00 ~ 23:59の範囲で入力してください。など
使い方・応用|自作管理表の運用と拡張方法
Excelで勤怠管理表を作成した後の 基本的な運用方法 と 拡張方法 を紹介します。
基本的な運用方法:日々の時間を記録する
Excel勤怠管理表の基本的な使い方は、
- 初期設定:T_基本情報 と T_基本設定 を入力します。
- 日々の記録:T_勤務実績 の出勤時間 退勤時間 休憩時間欄に出退勤時間を入力します。
計算はすべて自動で行われます。
拡張方法:長期データの集計
今回作成した勤怠管理表は、
次のような処理の自動化が可能です。
- 各月ごとの出勤日数を一覧表示
- 年間出勤日数を集計
- 個人別に集計
メリット|エクセルで勤怠管理を行う利点
Excelで勤怠管理表を作成する主なメリットは、
- ① 導入コストの低さ: コストゼロですぐ始められ、
環境構築が不要。 - ② 教育・学習コストの抑制: 多くの人が基本操作に慣れている。
- ③ カスタマイズ性の高さ: 入力項目から計算ロジック、
レイアウトまで、 自由に設定できる。 - ④ オフライン動作: インターネット環境に左右されずに作業ができる。

手軽に始められる点がExcelの大きな魅力です。
デメリット|エクセル勤怠管理表の限界と注意点
Excelには 苦手な作業や明確な限界 もあります。
Excelで勤怠管理表を作成する主なデメリットは、
- ① 入力ミスの可能性:時刻の手入力によるヒューマンエラーを完全に防げない。
- → 対応策:ショートカットの使用、
値の視覚表示
- → 対応策:ショートカットの使用、
- ② データの改ざんが容易: 誰でも数値を書き換えられ、
過去の記録に対する不正な変更操作もできてしまう。 - → 対応策:運用方法の工夫
- ③ 管理負荷と専門知識: 不具合対応や法改正への対応などをすべて自前で行う必要がある。
- ④ 「客観的な記録」
として不十分 : 客観的記録が別途必要になる。
① 入力ミスの可能性
Excelで作った勤怠管理表では、
対策として、
② データの改ざんが容易
Excelブック(ファイル)
運用方法を工夫することで、
③ 管理負荷と専門知識
自作した勤怠管理表では、

法的な知識を常にアップデートし続けるのは、
④ 「客観的な記録」 として不十分
Excel勤怠管理表を作成した だけだけ では、
管理者が直接確認(現認)

法的リスク を犯すことになるので、
対応策 | エクセルの弱点を補う方法
Excel勤怠管理表の弱点を補うための代表的な対処法を紹介します。
- A. ショートカットの活用と値の視覚表示
- → 「① 入力ミス」
の低減に
- → 「① 入力ミス」
- B. 運用方法の工夫
- → 「② データの改ざん」
の防止に
- → 「② データの改ざん」
- C. 専用ツール(勤怠管理システム)
の導入 - → 「① ~ ④ 全デメリット」
の解消に
- → 「① ~ ④ 全デメリット」
A. ショートカットの活用と値の視覚化
勤怠管理表において、
【ショートカットキーの活用】
ショートカットキー(Ctrl + :)
数値を直接打ち込む手間が省けるため、
【値の視覚的化】
条件付き書式を活用し、
桁数の間違いや極端な数値が入力された際、
具体的な視覚表現としては、

上記の方法で「入力内容の間違い」
B. 運用方法を工夫する
運用のルールを工夫することで、
データの改ざんを防ぐ運用例として、
- 例:従業員が1ヶ月分の入力を終えた後、
管理者が内容を確認し、 管理者のみがアクセス権限を持つストレージへ ファイルを移動・保管する。
「管理者が保管したファイル」

ただし、
C. 専用ツール(勤怠管理システム) を導入する
勤怠管理に特化した「勤怠管理システム」
勤怠管理システム導入のメリットとしては以下があります。
- 打刻システム(タイムカード等)
との連携 - 入力作業そのものが不要になるため、
打ち間違いが激減します。 - 客観的なログが記録されるため、
「法定帳簿としての法定帳簿としての 出勤簿」 としてそのまま利用可能です。
- 入力作業そのものが不要になるため、
- データの変更・修正権限の制限
- 操作できる範囲をユーザーごとに限定でき、
不正な書き換えや改ざんを防止できます。
- 操作できる範囲をユーザーごとに限定でき、
- 他システムとの連携や自動化
- 給与計算ソフトとの連動や明細の自動配布が可能になり、
事務作業の効率が飛躍的に向上します。
- 給与計算ソフトとの連動や明細の自動配布が可能になり、
- 設計・構築の手間なく、
即座に運用可能 - 自作ツールのような開発工数がかからず、
導入後すぐに高機能な仕組みを利用できます。
- 自作ツールのような開発工数がかからず、
- 不具合対応や法改正への継続的なアップデート
- システム維持の負担がなくなるほか、
法改正の際も専門知識なしで法令に準拠した運用が続けられます。
- システム維持の負担がなくなるほか、

ただし、
検討の目安
勤怠管理システムの導入を検討するタイミングとしては、
専用ツール(勤怠管理システム)
以下の場合は、
- 従業員が多い(数十名規模以上)
場合 - 固定労働時間制ではなく、
変則労働時間制 や フレックス制 の場合 - システム構築・管理に 時間をかけたくない 場合
- 法的リスクを最小限に 抑えたい場合
補助金・助成金の支援が得られることも
勤怠管理システムを導入する際に、
たとえば、
- デジタル化・AI導入補助金 : (旧:IT導入補助金)
ITツールを導入する費用の一部に対して国が補助する制度。 経済産業省管轄。 - 働き方改革推進支援助成金:労働環境の改善(労働時間の縮減・有給休暇の消化促進など)
の支援を目的とした制度。 厚生労働省管轄。
※ 最新の公募状況・要件は公式サイトで要確認
まとめ|エクセル勤怠管理表のポイント
Excelで勤怠管理を行う際は、
小規模な組織において、
一方で、
「作成・運用・管理の負荷が大きくなった」
「法的リスクが不安」
という場合は無理に自作せず、
専用ツール 勤怠管理表 の導入も視野に入れるのが賢明な判断と言えるでしょう。

本サイトでは、









